顧客から「この物件は紹介してもらえますか?」と問い合わせを受けた際、元付け業者を調べなければなりません。
しかし、元付け業者の確認作業は、時間と手間がかかり面倒です。
しかも、同時に複数の物件について問い合わせられると、他の業務にも支障をきたす可能性が高くなります。
そこでこの記事では、
- 不動産賃貸における元付け業者の探し方5選
- 元付け業者を効率良く探すテクニック
について詳しく解説します。
この記事を読めば、元付け業者の探し方がわかり、確認にかかる手間を大幅に削減できますよ。
なお、1クリックで募集状況・元付け業者がわかる「物元速いもん」について詳しく知りたい方はこちら!
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目次
【不動産賃貸】元付け業者の探し方5選

元付け業者を探すには、主に以下5つの方法があります。
- 方法1:物件情報の取引態様を確認する
- 方法2:業者間流通サイトで検索する
- 方法3:レインズで検索する
- 方法4:金額+物件名or住所で検索する
- 方法5:現地の看板を確認する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
方法1:物件情報の取引態様を確認する
最初に確認すべきポイントは、物件情報に記載されている取引態様です。
スーモやホームズなどの不動産ポータルサイトに掲載されている物件情報には、必ず取引態様が明記されています。
「専任媒介」「代理」「売主」といった記載があれば、その不動産会社が元付け業者である可能性が高いでしょう。
専任媒介は、その不動産会社がオーナーから専任で媒介を依頼されている状況を示しています。
代理の場合は、オーナーの代理人として不動産会社が契約行為を行う権限を持っているため、元付け業者と判断できます。
一方、「仲介」や「媒介」の記載がある場合は、客付け業者である可能性が高いでしょう。
方法2:業者間流通サイトで検索する
業者間流通サイトで物件を検索してヒットすれば、元付け業者がすぐにわかります。
代表的な業者間流通サイトとしては、以下が挙げられます。
- ATBB
- リアプロ
- ITANDI BB
これらのサイトでは、一般向け不動産ポータルサイトよりも詳細な情報が掲載されており、元付け業者も明記されています。
方法3:レインズで検索する
業者間流通サイトで見つからなければ、レインズでも検索してみましょう。
レインズは不動産流通機構が運営する業者専用のネットワークシステムで、登録された物件情報を確認することが可能です。
物件の住所や条件を入力のうえ検索してヒットすると、元付け業者の情報が表示されます。
ただし、すべての賃貸物件がレインズに登録されているわけではなく、ヒットしない場合もあります。
また、レインズの利用には構成団体への加入が必要な点も注意しましょう。
方法4:賃料+物件名or住所で検索する
インターネットの検索エンジンで「賃料+物件名」や「賃料+住所」で検索する方法も効果的です。
管理会社が自社のホームページに物件情報を掲載している場合、この方法でヒットする可能性があります。
たとえば「8万円 マンション名 ○○区」といったキーワードで検索すると、該当する物件を扱っている不動産会社のサイトが表示されます。
自社ホームページに物件情報を掲載している不動産会社は、元付け業者である可能性が高いです。
方法5:現地の看板を確認する
物件の現地に設置されている看板を確認することで、元付け業者を特定できる場合があります。
物件の玄関(エントランス)や敷地内に、管理会社や募集を行っている不動産会社の看板が設置されていることが多いです。
看板に記載されている不動産会社は、元付け業者である可能性が高く、直接問い合わせることで判明できます。
現地の看板を確認するには、Googleマップのストリートビューを活用すれば、実際に現地に行かずに看板を確認することが可能です。
ただし、ストリートビューの画像が最新でない場合もあるため、重要な物件は現地確認を行うことをおすすめします。
不動産仲介業務の効率化について興味のある方は、以下の記事も参考にしてみてください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-agent-work-efficiency
元付け業者を効率良く探すテクニック

元付け業者を効率良く探すには、以下のテクニックを実践しましょう。
- 物件情報の特徴を押さえておく
- 元付け業者を簡単に特定できるツールを導入する
それぞれ詳しく解説します。
物件情報の特徴を押さえておく
大手管理会社の物件情報には、特徴的な記載があることが多いため、それらを覚えておくことで元付け業者をスムーズに推測できます。
たとえば、大和リビング株式会社が貸主(管理会社)の場合、物件情報には「D-roomCardキー」が記載されているケースが多いです。
また、大東建託パートナーズ株式会社が管理する物件では、「24時間サポート費用330円」や「鍵セット費3,300円」といった特徴的な費用項目が設定されています。
保証会社として「ハウスリーブ」を指定しているケースも多く、これらの記載から大東建託パートナーズの管理物件であることを推測できます。
これらの特徴を把握し、客付け業者の物件資料内に特徴的な記載を見つけられれば、効率良く元付け業者を特定できるでしょう。
元付け業者を簡単に特定できるツールを導入する
物件ごとに元付け業者を手作業で調べると手間がかかるため、専用ツールの導入を検討してはいかがでしょうか。
元付け業者の特定を瞬時にできるツールを活用すれば、大幅な業務効率化を実現できます。
次章では、おすすめのツールについて詳しく解説していきます。
元付け業者を簡単に特定するには「速いもんシリーズ」がおすすめ!

(株)iimonが提供する「速いもんシリーズ」は、不動産業務の効率化を目的とした包括的なツールです。
そのうちの1つである「物元速いもん」は、元付け業者の特定作業を大幅に効率化できるツールとして、多くの不動産会社で導入されています。
従来の手作業による調査よりも、作業時間を大幅に短縮でき、瞬時に元付け業者の情報を得られる点がメリットです。
「速いもんシリーズ」には、業務内容に応じて選べる以下のようなツールが用意されています。
サービス名 | 特徴 |
不動産ポータルサイトへの入力作業を効率化 | |
賃貸物件の新着・更新情報の洗い出しを効率化 | |
ライバル会社の掲載状況を自動分析 | |
物件情報を1クリックでPDF・URL化 | |
賃貸物件情報の元付会社を簡単に特定 | |
賃貸物件の募集状況をまとめて確認 | |
1サイトで複数サイトの物件検索が可能 | |
見積書をワンクリックで瞬時に作成 | |
入力間違い╱他社募集╱条件判定を1クリックで判定 |
自社の業務内容や課題に応じて最適なツールのみを導入できるため、無駄なコストを抑えながら業務の効率化を図れます。
【導入事例】「物元速いもん」を導入して元付け会社特定が3倍速に!!
仲介手数料無料でお部屋探しを応援する賃貸サービス「39room」を運営する、株式会社GKコンサルティングでは、「物元速いもん」の導入により元付け業者の特定作業が劇的に改善されました。
【導入前の課題】
- 自社メディアからの問い合わせが増加したが、人員を増やさずに対応する必要があった
- 従業員によって物件確認や返信の時間に差が出ていた
- 賃貸はスピード感が重要だが、対応が遅れると顧客が離脱してしまうリスクがあった
- レインズなどの業者間サイトでの調査に時間がかかり、属人化のリスクもあった
【導入後の効果】
- 物件確認の時間が約3倍以上に速くなった
- 従業員ごとの対応スピードの差が平準化され、かつ対応スピードも速くなった
- 対応時間が削減されたことにより、新たに1~2時間ほど時間を捻出できた
- 空いた時間を使ってメディアを強化でき、事業の戦略設計に時間を割けるようになった
以前は従業員によって20分ほどかかっていた対応が、「物元速いもん」導入後は数分で完了するようになったとのこと。
捻出された時間は「不動産情報ラボ」というオウンドメディアの記事作成や、メディアのチューニングに活用され、さらなる顧客満足度向上を実現しています。
まとめ
元付け業者の探し方をまとめると、以下の5つの方法があります。
- 物件情報の取引態様を確認する
- 業者間流通サイトで検索する
- レインズで検索する
- 金額+物件名or住所で検索する
- 現地の看板を確認する
また、大手管理会社の物件には特徴があります。いくつか特徴を覚えておくことで、効率的に元付け業者を探せるでしょう。
しかし、手作業による調査には限界があり、業務量が増加すると時間の捻出が難しくなります。
そこで、(株)iimonの「速いもんシリーズ」、とくに「物元速いもん」を活用することで、元付け業者の特定作業を大幅に効率化できます。
作業スピードが3倍も向上した導入事例からもわかるように、限られた時間とリソースの中で最大限の成果を上げるためには、効率化ツールの活用が不可欠です。
元付け業者の特定作業でお困りの方は、ぜひ(株)iimonの「速いもんシリーズ」の導入をご検討ください。

iimon 編集部