「神戸市で不動産開業をしたいが、不動産市場の事情がよくわからない」
「神戸の不動産市場の特徴とは?」
「開業の手順や注意点を知りたい」
上記のように考えているのではないでしょうか。
この記事では、上記のようなお悩みを解消するために、以下の内容を解説していきます。
- 神戸で不動産会社を開業する際に把握しておきたいポイント
- 神戸で不動産会社を開業する流れ5ステップ
- 神戸の不動産会社ランキング5選
この記事を読むと、神戸での不動産開業をスムーズに進められるようになりますよ。
目次
神戸で不動産会社を開業する際に把握しておきたいポイント

神戸で不動産会社を開業する際には、以下3つのポイントを把握しておきましょう。
- 土地柄
- ターゲット層
- 不動産事業者数
順番にそれぞれのポイントを紹介していきます。
土地柄
神戸市は山と海に囲まれた環境や、港町としての都会的な雰囲気が漂う土地柄です。
市内は9つの区に分かれており、各区で特徴が異なります(※1)。
たとえば「中央区」は、商業施設や観光スポットが集中する都心部で、日本三大中華街のひとつである「南京町」があります。
また「灘区・東灘区」は大正時代から高級住宅街として知られ、日本有数の良好な住宅地として発展してきました(※2)。
不動産会社としては、各区の特徴を把握して、顧客のニーズに合わせた提案ができるよう準備が必要です。
(※1)出典:神戸市 公式ホームページ「区別一覧(こうべバリアフリー情報)」
(※2)出典:神戸市 公式ホームページ「神戸市住生活基本計画(改訂版)」
ターゲット層
神戸市の不動産市場では、さまざまなターゲット層が存在します。
単身者やDINKS層は、交通アクセスや商業施設が充実した都心部を好む傾向があります(※3)。
一方ファミリー層は、子育て支援の整った住宅街に集まりやすいといえるでしょう。
実際に神戸市では、若年夫婦や子育て世帯の住み替えに補助金を出しています(※4)。
また垂水区や西区では、学生マンションが展開されており、一定の学生需要が見込めるエリアといえるでしょう(※5)。
不動産会社として、各ターゲット層のニーズや予算を理解した適切な物件の提案が求められます。
(※3)出典:近畿レインズ|(社)近畿圏不動産流通機構 市況レポート 「ズームイン シングル・DINKS の居住ニーズ 」
(※4)出典:神戸市公式ホームページ「住みかえーる」
(※5)出典:神戸市公式ホームページ「学生向けコーナー」
不動産事業者数
神戸の不動産・物品賃貸業の事業所数は「5,161か所」です(※6)。
神戸市内では、日住サービス、株式会社ライブデザインなどの地元企業が多店舗展開しており、競争が激しい市場であるといえるでしょう(※7,8)。
不動産業で新規参入する際は、これらの既存事業者との差別化戦略が欠かせません。
たとえば、特定のエリアや物件タイプに特化したサービス提供や、デジタル技術を活用した顧客体験の向上など、独自の強みをもちましょう。
(※6)出典:神戸市公式ホームページ「統計表」令和5年度版
(※7)出典:株式会社日住サービス「店舗案内」
(※8)出典:株式会社ライブデザイン「ホームページ」
神戸で不動産会社を開業する流れ5ステップ

神戸で不動産会社を開業するまでの流れは、以下の5ステップです。
- 事業計画を立てる
- 宅地建物取引士の設置
- 事務所の設置
- 宅地建物取引業免許の取得
- 開業準備
順番に見ていきましょう。
ステップ1:事業計画を立てる
不動産会社の開業を成功させる第一ステップとして、事業計画の策定が欠かせません。
具体的には賃貸や仲介など、取り扱う不動産業の種類を決定して、ターゲット層を明確にします。
次に必要な資金を算出し、自己資金や融資などの調達方法を検討しましょう。
開業資金の目安は400万円から1,000万円程度ですが、事業規模や営業形態によって大きく変動します。
また、この段階で開業後の収支計画も立てておくとよいでしょう。
必要な開業資金について、くわしく知りたい人は下記も参考にしてください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-opening-business-funds
ステップ2:宅地建物取引士事務所の設置
不動産会社の開業では、専任の宅地建物取引士(以下、宅建士)の設置が義務化されています。
自身が宅建士の資格をもっていない場合は、有資格者を雇用するか、自ら資格を取得する必要があるのです。
宅建士試験は毎年10月に実施され、合格後は登録実務講習の受講と都道府県知事による登録も必要です(※9)。
なお宅建士は従業員5人に対して、1人以上の割合での配置も義務づけられています(※10)。
宅建士は重要事項説明や契約書への記名や押印など、重要な業務を担当するため、慎重に採用しましょう。
(※9)出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「宅地建物取引士資格登録等の手続きについて」
(※10)出典:宅地建物取引業法施行規則 第十五条の五の三
ステップ3:事務所の設置
不動産会社の開業には、専用の事務所が必要です。
事務所は宅地建物取引業法に基づく基準を満たす必要があり、
- 専用の出入り口
- 独立した事務所スペース
などが求められます。
また法人として開業する場合は、法人設立の手続きも必要で、
- 定款の作成
- 公証人役場での認証
- 法務局への登記申請
などの手続きを行います。
個人事業主として開業する場合は、開業届の提出が必要です。
事務所の設置場所は将来の事業展開も考慮して、決定しましょう。
ステップ4:宅地建物取引業免許の取得
兵庫県内のみで開業する場合は「都道府県知事免許」、ほかの都道府県にも事務所を構える場合は「国土交通大臣免許」が必要です。
免許の申請先は保証協会への加入有無で異なり、
- 加入予定=加入先を通じて申請
- 加入しない=本店を所管する各土木事務所
への提出が必要です(※11)。
申請には事務所や専任の宅建士の設置など、さまざまな要件を満たす必要があります。
申請〜免許取得までは約40日です(※12)。
なお兵庫県では令和7年1月20日から宅地建物取引業の手続きが電子申請可能になりました。
詳細な手続きについては兵庫県のHPを参考にしてください。
(※11,12)出典:兵庫県庁「兵庫県 宅地建物取引業者免許申請の手引」
(※13)出典兵庫県庁「宅地建物取引業免許申請等手続の電子申請について」
ステップ5:開業準備
免許を取得したら、営業開始に向けた準備を進めましょう。
不動産業界の団体(全日本不動産協会や不動産保証協会など)への加入を検討し、「営業保証金」の供託や「保証協会」への加入手続きを行います。
ほかにも、
- 業務に必要な重要事項説明書など書類の準備
- 不動産ポータルサイトへの登録
- 集客のためのマーケティング戦略の策定
なども重要です。
不動産会社の開業に関する詳細な情報や具体的な手順については、以下の記事も参考になります。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-Opening-of-business
神戸の不動産会社ランキング5選

ここからは「神戸市で活躍する不動産会社」を5選ご紹介します。
神戸市内に本社を置く、今勢いのある不動産会社を一覧にしました(※自社による独自ランキング、2025年2月現在)。
ランキング | 会社名 | 全国店舗数 | 神戸市内店舗数 |
1位 | 株式会社日住サービス | 16 | 8 |
2位 | 株式会社ライブデザイン (ピタットハウス加盟店) | 8 | 5 |
3位 | 株式会社 ケイズホーム | 8 | 4 |
4位 | 広島屋不動産株式会社 | 4 | 4 |
5位 | 神戸不動産リアルティ株式会社 | 3 | 2 |
出典:
各不動産会社の詳細を知りたい人は、下記を参考にしてください。
https://iimon.co.jp/column/koube-real-estate-ranking
まとめ:神戸で不動産会社を開業するなら「速いもんシリーズ」の導入がおすすめ
神戸で不動産会社を開業する際には、土地柄やターゲット層、競合他社の状況を事前に確認しておきましょう。
神戸市は9つの区に分かれ、各区で特徴が異なるため、地域ごとのニーズを理解し、適切な物件提案ができるような準備が必要です。
また不動産会社の開業後には、事業を継続していくために、経営安定化が欠かせません。
経営を安定させるためには、業務効率化が課題になります。
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iimon 編集部