「不動産業で独立開業したいが失敗したくない」「失敗が怖くて独立開業に踏み出せない」と悩んでいませんか。
令和5年に一般財団法人 不動産適正取引推進機構が行った調査によると、不動産業の廃業率は「約3%」でした(※1)。
不動産開業の失敗には「集客できない」「売上があげられない」など、さまざまな要因が考えられます。
しかしこれらの要因は、対策を打つことで解消できるのです。
この記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
- 不動産業で独立開業する人の現状
- 不動産業の独立開業で失敗する人の5つの特徴
- 不動産業の独立開業で失敗しない!5つの対策
記事の最後には、不動産開業の成功を後押しする業務効率化ツール「速いもんシリーズ」についても紹介しています。
この記事を読むと、不動産業の独立開業で失敗する理由や対策がわかり、独立開業の一歩を踏み出せるようになりますよ。
(※1)出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構|令和4年度末 宅建業者と宅地建物取引士の統計について
目次
不動産業で独立開業する人は年々増加している
国土交通省の調査によると、宅地建物取引業者数は10年連続で増加傾向にあります。
実際に令和5年度末の宅地建物取引業者数は130,583業者で、前年と比較して、979業者が増加しているのです。(※2)
宅地建物取引業者が増加している背景には、不動産取引のデジタル化による参入障壁の低下が一つ挙げられます。
従来は大規模な事務所や多くの従業員が必要でしたが、現在はクラウドサービスやオンライン契約システムの普及により、少人数でも効率的な運営が可能になっています。
また、副業・兼業の規制緩和に伴い、会社員としての経験を活かしながら独立開業するケースも増加。
特に、宅地建物取引士の資格保有者が年々増加していることも、独立開業者増加の一因と言えるでしょう。
(※2)出典:国土交通省「令和5年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果について」
不動産業の廃業率は約3%
宅地建物取引業者の数が10年連続で増加傾向にある一方で、廃業する業者も一定数いるのが実情です。
国土交通省が公表するデータによると、2022(令和4)年度の宅地建物取引業者数の廃業処理件数は3,985件です。(※3)
一方、同年の宅建免許業者数は12万9,604件。(※4)
廃業処理件数を業者数で割ると2022年度における廃業率はおよそ3%と算出でき、100業者中3業者は廃業していることになります。
ただし、廃業している会社には、年配の方が経営する地場の店舗や会社も多くあるので、新規に独立開業した不動産会社が毎年廃業しているわけではありません。
年齢の問題や継ぐ人がいないことから、継続が困難になり、廃業するケースは多くあるでしょう。
不動産業の廃業率に関しては、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-agent-out-of-business-rate
(※3)出典:国土交通省「宅地建物取引業に係る免許申請等の処理件数(免許種類別/過去20年間)」
(※4)出典:国土交通省「宅地建物取引業者数の推移 (免許種類別・組織別/過去20年間)」
不動産業の独立開業で失敗する人の5つの特徴
不動産業の独立開業で失敗する人には、大きく5つの特徴があります。
- 集客できない
- 運転資金不足
- 売上の見込みが甘い
- 経営やリスク管理のスキル不足
- 十分な人脈作りができていない
順番に内容を見ていきましょう。
理由1:集客できない
独立後に集客ができず、開業に失敗する人も多くいます。
独立開業直後は、知名度がゼロの状態からスタートするため、以前勤めていた不動産会社での成績が優秀であっても慢心は禁物です。
顧客が物件を選ぶ際は、不動産会社の知名度を気にする傾向にあります。(※5)
知名度は安心感や信頼感につながるからです。
独立開業する前の営業成績が良くても、不動産会社の知名度が高かっただけという可能性はあるので、地に足つけた営業活動が重要になります。
(※5)出典:PRTIMES「【不動産会社を利用するときに重視することランキング】男女500人アンケート調査」
理由2:運転資金不足
独立開業時には開業資金だけでなく、運転資金の準備も必要です。
運転資金の見通しが甘いと、廃業に追い込まれる可能性は高くなります。
具体的には、事務所の賃料や光熱費、通信費などで60万〜200万円の運転資金を準備する必要があります。
不動産会社の開業資金と運転資金に関して、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-opening-business-funds#section-4
理由3:売上の見込みが甘い
不動産業でも、毎月の売上は不安定になるケースが多いといえます。
反響や成約など売上が極端に減る「閑散期」を乗り切らなければならないからです。
また時間内に業務をこなしきれず、売上や収益をあげられないケースもあります。
不動産業の業務量は多いため、安定した売上や収益をあげるためには、集客力アップや業務効率化が必須課題といえるでしょう。
理由4:経営やリスク管理のスキル不足
独立開業者のなかには、これまでの営業実績や取引経験を過信し、経営管理やリスク管理の重要性を軽視してしまう人もいます。
しかし、実際の経営では、営業活動以外にも財務管理や労務管理、コンプライアンス対応など、多岐にわたるスキルが要求されます。
また、市場環境や競合状況の分析、中長期的な事業戦略の立案など、経営者としての視点も不可欠です。
これらのスキルや視点の不足は、事業の持続的な成長を阻害する大きな要因となります。
特に、不動産業界特有の法規制や実務上のルールへの理解が不十分なまま独立開業し、トラブルに発展するケースも見られます。
経営者として必要な知識とスキルを体系的に学び、実践することが重要です。
理由5:十分な人脈作りができていない
不動産業界では、業者間のネットワークが事業成功の重要な鍵を握ります。
良質な物件情報の入手やスムーズな取引の遂行には、他の不動産業者との協力関係が不可欠です。
また、金融機関や建築会社、司法書士などの関連業種とのネットワークも、事業を円滑に進める上で重要な役割を果たします。
しかし、人脈作りに十分な時間や労力を割けないと、独立開業に失敗しやすいです。
業界団体への加入や地域の不動産業者との交流会への参加なども、重要な人脈作りの機会となります。
さらに、オンライン上のコミュニティやSNSを活用した新しい形のネットワーク構築も、近年は重要性を増しています。
不動産業の独立開業で失敗しない!5つの対策
不動産業で独立開業するからには失敗したくないと思うでしょう。
ここからは、独立開業で失敗しないための対策を以下5つに絞って紹介していきます。
- 集客方法の把握
- フランチャイズ加盟
- 資金繰りを計画
- ライバルとの差別化
- 業務効率化ツールの検討
それぞれ詳しく解説するので、参考にしてみてください。
対策1:集客方法の把握
集客方法は大きく以下2点に分けられます。
方法 | 詳細 |
オンライン | ・REINS(不動産流通機構) ・不動産ポータルサイト ・SNS |
オフライン | ・新聞広告 ・チラシ ・店頭の広告掲載 ・イベント ・飛び込み営業 |
たとえば、2023年の部屋選びの調査(※2)によると、賃貸物件探しに、スーモやホームズのような不動産ポータルサイトを利用したと答えた人は「65.8%」もいました。
集客方法はさまざまありますが、不動産ポータルサイトやSNSはユーザーの利用率が高いため必須です。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-sns
また、オンライン集客だけではなく、チラシ配りや店頭の広告掲載、飛び込み営業など、地道な営業活動も非常に重要です。
https://iimon.co.jp/column/Real-estate-flyer
(※5)出典:ハウスコム株式会社「2023年度部屋選びに関する調査」
対策2:フランチャイズ加盟
フランチャイズに加盟すると「知名度アップ→集客増加」が狙えるため、候補として検討しましょう。
さらに知名度が高い状態からスタートをきれる・研修やサポート制度が充実しているなど、さまざまなメリットがあります。
ただしフランチャイズ加盟には、加盟金やロイヤリティなどのコストが発生するほか、出店場所や経営方針に制限があるデメリットもあります。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-franchise
対策3:資金繰りを計画
経営を続けていくためには収入と支出の管理が重要であり、ツールとして「資金繰り表」が役立ちます。
資金繰り表とは、簡単にいうと現金収支をまとめた表です。
資金繰り表を使用すると、いつの間にか資金がないといった事態を防げます。
下記から資金繰り表のフォーマットや作成手順の確認ができるため、ぜひ活用しましょう。
対策4:ライバルとの差別化
不動産業者の数は年々増加傾向にあるため、ライバル会社と差別化しなければ売上があがらず生き残れません。
令和5年10月に国土交通省が公表したデータ(※6)によると、宅地建物取引業者数は「9年連続」で増加していると報告されました。
新規登録者数も増加傾向にあり、競争はより激しくなると予測されるため、ライバルが多いなかでどのように戦っていくか、差別化が必須だといえるでしょう。
差別化については、下記の「対策5」以降で紹介していきます。
(※6)出典:国土交通省「令和5年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果について」
対策5:業務効率化ツールの検討
不動産業での独立開業で失敗しないためには、売上や収益に直接影響する、業務効率化が重要だといえます。
とくに独立開業直後は、人手が不足することも多く、不動産ポータルサイトへの物件登録・情報更新・追客対応などの業務効率化が課題になります。
業務効率化を支援するツールなどの導入で、独立開業直後からスムーズな経営ができる体制を整えましょう。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-Operational-Efficiency
不動産開業の成功を後押し!業務効率化ツール「速いもんシリーズ」
(株)iimonの「速いもんシリーズ」は、不動産特化の業務効率化ツール。
9種類と豊富なラインアップの中から、自社に必要なものだけを選んで組み合わせられるため、コスパが良いサービスです。
サービス名 | 特徴 |
不動産ポータルサイトへの入力作業を効率化 | |
賃貸物件の新着・更新情報の洗い出しを効率化 | |
ライバル会社の掲載状況を自動分析 | |
物件情報を1クリックでPDF・URL化 | |
賃貸物件情報の元付会社を簡単に特定 | |
賃貸物件の募集状況をまとめて確認 | |
1サイトで複数サイトの物件検索が可能 | |
見積書をワンクリックで瞬時に作成 | |
入力間違い╱他社募集╱条件判定を1クリックで判定 |
なかでも独立開業時に役立つツールは、
- 物件入力が2クリックで完了できる「入力速いもん」
- ライバル会社との差別化に役立つ「分析速いもん」
です。
それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。
物件入力作業を効率化|入力速いもん
業者間流通サイトへの物件入力が最短「2クリック」で完了できるツールが、入力速いもんです。
まずは以下をご覧ください。
物件の入力が完了するまでの操作は、以下の2ステップ。
- 業者間流通サイトの情報を1クリックで保存
- 保存した情報を物件入力画面で1クリック入力
さらに画像データの保存・入力もできます。
ほかにも
- 入力済みの物件であるかをチェック
- 家賃などの変更したい情報も1クリックで変更
など、手間や無駄を徹底的に省けるツールなのです。
実際に「入力速いもん」を導入した不動産会社は、以下のような成果をあげています。
【株式会社ウィローズ】
- 入力業務は2分の1まで効率化
- 反響数は昨対比で150%に向上
【株式会社トラヤ 立川店】
- 入力業務は3分の1まで効率化
- 反響は右肩上がりで増加中
どちらの不動産会社も、「速いもんシリーズ」の導入によって、店舗の売上に直結する業務効率や反響数を大幅に改善しています。
ライバル会社の掲載状況を確認|分析速いもん
業者間流通サイトや物件入稿サイトから「1クリック」でライバル会社の掲載状況を確認できます。
おもな機能は以下のとおりです。
できること | 詳細 |
入力前の物件を分析 | 物件入力をする前に、業者間流通サイトから分析可能 |
入力後の物件を分析 | ・掲載管理画面からも分析できる ・コンバーターの編集ページへ1クリック移動 |
掲載店舗数表示 | リアルタイムのエンドエージで物件名表示・非表示別に競合数を把握 |
代表物件検索機能 | 第1~第3基準値において、ライバル会社の掲載店舗数を調査できる |
ライバル会社点数判定機能 | 部屋別にライバル会社の点数付けが調査可能 |
設備チェック確認機能 | 競合他社の設備チェックも調査できる |
上記のような分析が1クリックで実現できるため、戦略立案にかけられる時間も増えるのです。
実際に「分析速いもん」を導入した不動産会社は、以下のような成果をあげています。
【Sky Yard Property株式会社 銀座本店】
- 競合と圧倒的に差別化ができるようになった
- 掲載する物件情報の質が向上した
【住まいるホームズ [亀有店] (株)ASSET TRUST】
- 反響数が増加した
- どの物件にオプションを付けたらよいか戦術を考えられるようになった
出典:(株)iimon お客様の声
むずかしいといわれるライバル会社との差別化や反響数の増加を実現しています。
独立開業直後だけのお得なパック|不動産開業パック
上記で紹介した「入力速いもん」「分析速いもん」が使えるお得なパックです。
独立開業1か月目の黒字化をサポートしてくれるため、独立開業後の課題である「業務効率化」「集客」などの問題を解決できます。
また初期費用0円で導入できるため、独立開業の負担になりません。
いまなら「7日間限定」で無料体験できるため、使用感を確かめてからの購入も可能です。
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まとめ
不動産業の独立開業で失敗する理由は3つでした。
- 集客できない
- 運転資金不足
- 売上の見込みが甘い
- 経営やリスク管理のスキル不足
- 十分な人脈作りができていない
しかし、不動産業の独立開業で失敗を避ける対策は5つあります。
- 集客方法の把握
- フランチャイズ加盟
- 資金繰りを計画
- ライバルとの差別化
- 業務効率化ツールの検討
とくに独立開業直後は、人材不足や資金不足が経営課題になりがちです。
(株)iimonが提供する業務効率化ツール「速いもんシリーズ」を活用すれば、不動産開業後の課題が解消され、失敗する確率を低く抑えられるでしょう。
独立開業の際は
- 初期費用0円
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(株)iimonが提供する「速いもんシリーズ」を活用して、不動産開業の一歩を踏み出し、理想の経営を成功させましょう。
iimon 編集部