神奈川県川崎市は、東京都と横浜市に隣接する地理的メリットを持ち、商業地から閑静な住宅街まで多様な街並みを有している魅力的なエリアです。
川崎市で不動産会社を開業する際は、エリアの特徴や開業の流れについて押さえておきましょう。
この記事では、主に以下の内容を解説していきます。
- 川崎市の特徴について
- 川崎市の宅地建物取引業者数
- 川崎市で不動産会社の開業に必要な4ステップ
- 不動産業務の効率化ツール「速いもんシリーズ」について
この記事を最後まで読むと、川崎市で不動産会社を開業する流れを理解でき、効率化ツールを活用してスムーズに事業を始められるようになります。
目次
川崎市の特徴について

神奈川県川崎市は、人口約155万人・約78万世帯が暮らしている街です。(2025年2月時点)
人口は神奈川県内で横浜市に次ぐ第2位で、人口増加が継続しています。
川崎市内の大部分は平らな地形が広がっており、商業施設や住宅街などが広がっています。
川崎駅や武蔵小杉駅、溝の口駅などの主要駅周辺では、交通アクセスが良く、賃貸需要も高いです。
多摩区や麻生区などの北部エリアは、自然豊かな住環境で、一戸建てやマンション需要があります。
なお、川崎市では、2028年開業予定の「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」といった大型再開発が進んでいます。
再開発が終われば地域の魅力が向上し、不動産市場のさらなる活性化が期待できるでしょう。
※出典:川崎市の世帯数・人口、区別人口動態、区別市外移動人口(令和7年2月1日現在)
川崎市で不動産会社が狙うターゲット

川崎市で不動産会社が狙う主なターゲットをまとめると、以下のようになります。
1. 通勤・通学者
川崎市は東京都心へのアクセスが良く、JR東海道線や東急東横線、小田急線など複数の路線が通っています。
そのため、東京都内に通勤・通学する人をターゲットに狙うと良いでしょう。
とくに、川崎駅や武蔵小杉駅周辺など、交通アクセスの良いエリアが人気です。
※参考:川崎市|市内の鉄道
2. ファミリー層
川崎市北部の宮前区・多摩区・麻生区は、都心からの距離と住環境のバランスが良く、ファミリー層に人気があります。
子育て世代に向けた一戸建てや、ファミリータイプのマンション需要が見込めます。
また、公園や商業施設が充実した中原区や高津区も、子育て環境を重視するファミリー層をターゲットとして狙えるでしょう。
3. 事業者
川崎市南部の川崎区や幸区は、商業と工業が共存する地域で、多くの企業が拠点を構えています。
そのため、オフィスや店舗など、事業者をターゲットに狙うと良いでしょう。
また、2022年3月に川崎市と羽田空港をつなぐ新しい橋「多摩川スカイブリッジ」が開通し、羽田空港へアクセスしやすくなったのもプラスの要因といえるでしょう。
※参考:川崎市|羽田連絡道路整備事業(多摩川スカイブリッジ)について
川崎市の宅地建物取引業者数

国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」によると、川崎市に本店がある宅地建物取引業者数は、2025年2月時点で1,193社です。
神奈川県内では8,699社で、約14%の宅建業者が川崎市に本店を構えています。
なお、川崎市で今勢いのある不動産会社について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
https://iimon.co.jp/column/kawasaki-real-estate-ranking
川崎市で不動産会社の開業に必要な4ステップ

川崎市で不動産会社の開業に必要な4ステップを解説します。
- ステップ1:事務所を設立する
- ステップ2:専任の宅地建物取引士を設置する
- ステップ3:神奈川県に宅地建物取引業免許の新規申請を行う
- ステップ4:営業保証金の供託または弁済業務保証金分担金を納付する
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
ステップ1:事務所を設立する
不動産会社を開業する第一歩は、ビジネスの拠点となる事務所の設立です。
以下のような条件を考慮して、自社に合う事務所を見つけましょう。
- 賃料や初期費用の予算
- 立地
- 間取り
- アクセスの良さ
- 視認性の良さ
- 駐車場の有無
事務所選びは、今後の事業展開に大きく関わってきます。
事務所を置くエリアを選ぶ際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 多くの人が利用する駅や沿線を選ぶ
- 活気のある駅前や商業地域で選ぶ
- 人気エリアや不動産需要が高いエリアに構える
川崎駅や武蔵小杉駅など、多くの人が行き交うエリアに事務所を設立することで、集客力を得られます。
ただし、人気エリアは賃料が高く、他社との競争も激しいため、営業スキルを磨き他社との差別化を図る必要があります。
※参考:公益社団法人 神奈川県宅地建物取引業協会|事務所の開設
ステップ2:専任の宅地建物取引士を設置する
事務所を設立したら、専任の宅地建物取引士を設置しなければなりません。
専任の宅地建物取引士とは、当該事務所に常勤して、もっぱら宅建業の業務に従事する宅地建物取引士のことをいいます。
宅建業を営む際は、事業を営む者5人に1人以上の割合で、専任の宅地建物取引士を事務所ごとに設置する必要があります。
もし、開業する本人が宅地建物取引士の資格があり、1人で開業する際は従業員を雇わなくても問題ありません。
しかし、開業する本人が宅地建物取引士でなければ、資格を持った従業員を雇う必要があります。
※参考:公益社団法人 神奈川県宅地建物取引業協会|専任の宅地建物取引士の設置
ステップ3:神奈川県に宅地建物取引業免許の新規申請を行う
事務所を構え、専任の宅地建物取引士の設置が完了したら、神奈川県に宅地建物取引業免許の新規申請を行います。
神奈川県の場合、申請先は以下のとおりです。
受付場所 | 県土整備局 事業管理部建設業課 横浜駐在事務所 宅建指導担当 |
所在地 | 〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-24-2 かながわ県民センター4階 |
受付時間 | 月曜日から金曜日(土・日・祝日および年末年始の閉庁日を除く) 午前10時から午後3時 |
公式HP | https://www.pref.kanagawa.jp/docs/u2h/cnt/f531874/p870240.html |
なお、神奈川県以外でも事務所を構える場合は、国土交通大臣免許を申請するため注意しましょう。
免許の新規申請に必要な書類は、県土整備局のホームページより入手できます。
宅建業免許の新規申請後には審査があり、およそ30日程度かかります。
また、神奈川県知事免許の場合は、33,000円の神奈川県収入証紙が必要です。
収入証紙は、申請窓口と同じフロアで購入することが可能です。
ステップ4:営業保証金の供託または弁済業務保証金分担金を納付する
宅地建物取引業免許申請の審査が通ったら、以下のいずれかの方法で供託手続きを行う必要があります。
- 営業保証金を供託所に供託する
- 保証協会に加入して弁済業務保証金分担金を納付する
営業保証金とは、不動産会社が営業を開始する際に、供託所に預ける金銭のことで、以下の金額が必要です。
- 本店:1,000万円
- 1支店あたり:500万円
宅地建物取引業保証協会に加入する場合は、以下の弁済業務保証金分担金を納付すれば問題ありません。
- 本店:60万円
- 1支店あたり:30万円
なお、神奈川県の場合、保証協会は以下の2団体のうち、どちらか一方に加入できます。
供託手続きが完了したら、神奈川県知事あてに届出を行い、免許証の交付を受けて完了です。
なお、不動産開業についてさらに詳しく知りたい方や、開業で失敗しないためのポイントを押さえたい方は、次の記事もあわせてご覧ください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-Opening-of-business
川崎市で不動産会社を開業するなら業務効率化ツール「速いもんシリーズ」の導入がおすすめ

川崎市は不動産需要が高い反面、多くの不動産会社が集客のためにさまざまな施策を行っています。
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入力間違い╱他社募集╱条件判定を1クリックで判定 |
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不動産会社を開業される方向けに、開業直後の物件入力や新着物件の検索などをサポートする「不動産開業パック」もあります。
ぜひ(株)iimonの「速いもんシリーズ」を活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
川崎市は、東京都と横浜市に挟まれ、交通アクセスが良く利便性の高さから、多様な不動産需要が存在します。
都心へのアクセスの良さを求める単身者から、緑豊かな住環境を求めるファミリー層まで、幅広いニーズに応えられる需要の高いエリアです。
川崎市で不動産ビジネスを成功させるには、エリアの特性を理解し、ターゲットを定めてサービスを提供することが重要です。
川崎市で不動産会社を開業する流れは以下のとおり。
- ステップ1:事務所を設立する
- ステップ2:専任の宅地建物取引士を設置する
- ステップ3:神奈川県に宅地建物取引業免許の新規申請を行う
- ステップ4:営業保証金の供託または弁済業務保証金分担金を納付する
不動産会社を開業したら、効率的に事業を拡大できるかが大きなポイントです。
創業初期は、人員や資金に制約があります。
そのため、(株)iimonの業務効率化ツール「速いもんシリーズ」を導入して、効率的かつ顧客満足度の高い事業運営を目指してみてはいかがでしょうか。

iimon 編集部