レインズが物件情報のCSV形式でのダウンロード機能を停止してから、業務効率に不便を感じている不動産会社は多いでしょう。
「レインズをスクレイピングするとデータ取得できると聞いたけど、リスクはある?」
「物件データを効率的に活用する方法が知りたい」
「コンプライアンスを守りながら情報収集する方法はある?」
と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
レインズは、物件紹介や取引価格設定の根拠として不動産取引に欠かせない存在ですが、物件データの取得・活用方法によっては、法的リスクや業界ルール上の問題となる可能性も。
スクレイピングが慎重に取り扱われる背景には一定の理由がありますが、レインズの物件データを効率的に取得・活用する手段も存在します。
そこでこの記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
- レインズがスクレイピングを防止する2つの理由
- レインズの物件データを効率的に活用する2つの手段
- レインズの物件データを簡単にCSV化できる具体的な手段
この記事を読むと、ルールを守りながら効率的にレインズデータを活用する方法がわかりますよ。
レインズのCSV化機能が停止された背景や理由については、以下の記事で詳しく解説しています。
https://iimon.co.jp/column/reins-csv
目次
レインズがスクレイピングを警戒する2つの理由

レインズが物件情報のCSV化機能を停止した理由は、スクレイピング防止策ともいわれています。
レインズがスクレイピングを警戒する理由は、2つあります。
- 物件データの不正二次利用防止
- サーバー負荷防止
順番に見ていきましょう。
1:物件データの不正二次利用防止
レインズは、スクレイピングによって取得された物件データが、不正に二次利用されることを懸念していると考えられます。
たとえば、スクレイピングを利用して取得したレインズの物件データを、そのまま自社の広告として転載することは、顧客を奪う「中抜き」行為です。
実際に、公益社団法人中部圏不動産流通機構が公表しているレインズ利用ガイドラインでは、「レインズに登録されている図面・写真・画像を登録した会員に無断で転用することは禁止」との考え方が示されています(※1)。
不動産公正取引協議会からも「物件情報の無断掲載はトラブルの元」という注意勧告が出されるほど、業界内で検討すべき課題とされています(※2)。
(※1)出典:公益社団法人中部圏不動産流通機構「レインズ利用ガイドライン」令和7年1月1日改正版
(※2)出典:公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会「~【注意】物件情報の無断掲載はトラブルの元~」
2:サーバー負荷防止
スクレイピングを高頻度で実行すると、レインズのサーバーに一定の負荷をかける可能性があります。
過度な負荷によって、レインズの動作が遅くなったり、最悪の場合はサービスに影響が出る事態も考えられます。
このような行為はレインズの正常な運営に影響を与える可能性があり、場合によってはレインズの利用に制限がかかることもあるでしょう(※3)。
(※3)出典:公益社団法人中部圏不動産流通機構「レインズ利用ガイドライン」令和7年1月1日改正版
レインズの物件データを効率的に活用する2つの手段

レインズの利用ガイドラインを踏まえながらデータを活用する手段としては、「レインズの利用規約に沿った利用」「専門サービスの活用」の2つの手段があげられます。
順番に見ていきましょう。
手段1:レインズの利用規約に沿った利用
1つめの手段として「レインズ利用ガイドライン」を熟読し、規約に沿った形で利用する方法があげられます。
手間はかかりますが、確実な方法だといえるでしょう。
レインズの本来の目的を尊重し、取引成立のためのツールとして適切に利用することが重要です。
規約に沿った利用は単なるルールの順守ではなく、自社の信頼を守ることにもつながります。
手段2:専門サービスの活用
レインズデータを効率的に活用する安全な方法として、専門サービスの利用もあげられます。
レインズの利用規約に配慮した形でデータを提供するため、リスクを最小限に抑えながら必要な情報を活用できるのです。
専門サービスを利用する際のメリットとして、
- データ収集の自動化による業務効率の向上
- 人為的ミスの削減
- 情報の一元管理
などがあげられます。
また利用するサービスによっては定期的なアップデートにより、最新の規制や業界動向に対応しているため、常に安心な環境でデータを活用できるのも大きな利点です。
不動産業界では情報の網羅が重要ですが、その活用には業界ルールという大切な側面があります。
専門サービスを活用すれば、ルール遵守と業務効率化の両立を図り、安心して自社のビジネスを展開していけるでしょう。
専門サービスではCSV化ツールがおすすめ
レインズデータを最大限に活用するなら、CSV化ツールの導入がおすすめの選択肢です。
CSV形式のデータは表計算ソフトで簡単に編集でき、大量の物件情報を一括で自社システムに取り込めます。
またCSV化されたデータは「種類」「価格」「広さ」などで並べ替えやグラフ化が容易なため、市場動向の分析にも最適です。
さらに物件情報をホームページやチラシに掲載する際にも、CSV形式であれば必要な情報を素早く反映できるメリットがあります。
とくに業者間流通サイトの一覧ページや、詳細ページを簡単にCSV化できる機能を持つツールは、日々の業務効率化に大きく貢献するでしょう。
レインズデータを1クリックでCSV化!「売買版入力速いもん」

レインズデータを効率的かつ安心して活用したいなら(株)iimonが提供している「売買版入力速いもん」がおすすめです。
通常であれば、1物件あたり数十分かかる入力作業が、たった「2クリック」で完了するため、業務効率が飛躍的に向上します。
全国のレインズに対応しており、1日で多くのデータを取得可能です。
また物件一覧ページだけでなく詳細ページのCSV化も可能で、画像データも簡単に保存できるため、物件確認や会員登録情報の作成にも活用できます。
業務効率化と集客力向上の両面で効果が期待できる機能で、業界ルールを尊重しながらデータ活用を実現する強力なツールといえるでしょう。
導入事例から見る!「売買版入力速いもん」がもたらす業務の効率化
ここからは「売買版入力速いもん」を実際に導入した企業の成果について紹介していきます。
横浜市内で不動産業を営む「株式会社E」は、次のような問題に直面していました。
- レインズの大幅改修によってCSVデータの出力機能が廃止されたため、手作業での入力では従来通りの物件数の掲載がむずかしくなった
- 掲載できる物件数が減少したため、お客様からの問い合わせも少なくなってしまった
そこで「売買版入力速いもん」を導入したところ、状況は大きく改善しました。
- 以前の「約1/10」の労力で多くの物件情報を登録できるようになった
- 掲載物件数が増えたことにより、お客様からの問い合わせも増加した
「操作方法がわかりやすく、使用制限もないため、日々の業務において非常に役立っています」という喜びの声も寄せられています。
あなたの不動産業務における悩みも「売買版入力速いもん」で解消されるかもしれません。
まとめ
不動産業界においてレインズのスクレイピングは慎重に扱われています。
理由としては、以下2点があげられます。
- 物件データの不正二次利用防止
- サーバー負荷防止
レインズの物件データを効率的に活用するには、以下の方法があります。
方法 | 内容 |
利用規約への配慮 | レインズガイドラインに準拠した方法での利用 |
専門サービスの活用 | リスクを最小限に抑えつつCSV化でデータ活用 |
とくに「売買版入力速いもん」のような専門ツールは、CSV化による物件情報の活用で、業務効率が大きく向上します。
業界ルールを尊重しながら業務効率化を実現したい人は、(株)iimonが提供している「売買版入力速いもん」も検討してみてくださいね。

iimon 編集部