「不動産業で独立したい」「でも独立は難しいのだろうか」「独立したあとに失敗したらどうしよう」と悩んでいませんか。
不動産業での独立自体のハードルは、決して高いわけではありません。
しかし不動産業を営むにあたって難しいのは、独立後に経営を続けていくこと です。
会社員時代には営業成績がよく成果を残していた人でも、独立して失敗するケースは少なくありません。
「なぜ不動産業の独立は難しいのか」という理由をしっかり確認しておきましょう。
この記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
- 不動産業で独立が難しいといわれる3つの理由
- 不動産業での独立を成功させるための3つのポイント
この記事を読むと、あなたが不動産業で独立できるのか判断できるようになりますよ。
目次
不動産業で独立するのは難しいわけではない
結論として不動産業の独立自体は、そこまで難しくありません。
不動産業を開業するのに必要なのは、宅地建物取引士の資格と宅地建物取引業免許です。
宅建士は業務に従事する者5名に対して1名いればよいので、自身が資格を保有していれば人を雇う必要がありません。
また、開業時の設備投資も、事務所と通信環境といった最小限で始められます。
さらに、在庫をもつ必要がないため初期費用を抑えられますし、顧客の紹介やネット集客での営業展開が可能なので、徐々に規模を拡大していけるビジネスモデルと言えます。
しかし、[bg="#ffff00"]不動産業は開業後の経営継続が勝負[/bg]です。
実際に内閣官房が令和5年に公表した資料によると、日本企業の廃業率は約3%です。(※1)
また、一般財団法人 不動産適正取引推進機構によると、不動産業界の廃業率も約3%でした。(※2)
不動産業界の廃業率は、日本企業全体の平均廃業率と同等であることから、不動産業で経営を続けていくことは簡単とは言えないのです。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-Opening-of-business-failure
(※1)出典:内閣官房 新しい資本主義実現本部事務局「基礎資料(令和5年4月)」
(※2)出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「令和4年度末宅建業者と宅地建物取引士の統計について」
不動産業で独立して事業継続することが難しい3つの理由
不動産業で独立して事業を継続することが難しい理由は、大きく以下の3点です。
- 売上が不安定
- 会社員時代と比べて集客が難しくなる
- 当社の予想よりも業務量が多く対応仕切れない
株式会社テナントショップが行った調査によると、新規開業の不動産会社経営者が開業してから現在までに悩んでいることや改善したいことは、上記3点がトップでした。(※3)
順番に内容を見ていきましょう。
(※3)出典:PR TIMES|株式会社テナントショップ「不動産会社の集客に関する調査」
理由1:売上が不安定
不動産業では1度の契約で得られる客単価は高い傾向ですが、毎月の売上に波があるため収益が安定しません。
とくに6〜8月は転勤や入学などに伴う新居探しが落ち着く時期であり、売上が落ちやすい傾向にあるため注意が必要です。(※4)
売上が上がらない時期に耐えられるように、資金計画を組む必要があるといえるでしょう。
(※4)出典:URくらしのカレッジ「引っ越すタイミングにおすすめの時期。発生する費用や手続きとは」
理由2:会社員時代と比べて集客が難しくなる
会社員時代は、会社のブランド力や豊富な物件情報を活用できましたが、独立後は一から顧客基盤を構築する必要があります。
ポータルサイトへの掲載料や広告費用も自己負担となり、効果的な集客方法の確立までに時間とコストがかかります。
また、信用度の面でも大手企業と比べて不利な立場に置かれがちです。
顧客が物件を選ぶ際は、知名度も気にする傾向があります。
しかし独立直後はブランドイメージがない状態から経営が始まるため、集客が難しくなるのです。
売上が上がるまでに時間がかかることを想定しておく必要があります。
理由3:当初の予想よりも業務量が多く対応仕切れない
不動産業は顧客の対応や物件の確認など、幅広い種類の業務と量をこなす必要があります。
具体的には、以下のような業務が挙げられます。
- 物件案内
- 内見対応
- 契約業務
- 経理
- マーケティング
- 顧客管理
会社員時代は、他部署が担当していた業務もすべて自分で行う必要があるのです。
また、顧客の要望にあわせて、就業時間外に接客をするケースもあります。
実際、株式会社パーソル総合研究所が業種別の月平均残業時間について調査を行ったところ、不動産業におけるランキングは「14業界中5位」でした。(※5)
また不動産業における月30時間以上の残業割合は「31.8%」であり、平均残業時間より「4.7%」多かったのです。(※6)
このように、会社員時代と比べて自分でやるべきことが非常に多く、独立後にワークライフバランスも取れずに疲弊する人も少なくありません。
(※5、6)出典:パーソル総合研究所「パーソル総合研究所×東京大学 中原淳准教授 「希望の残業学プロジェクト」会社員6,000人を対象とした残業実態調査の結果を発表」
不動産業の独立を成功させるための3つのポイント
不動産業の独立を成功させるためのポイントは、3つあります。
- 開業資金と運転資金を十分に蓄えておく
- フランチャイズへの加盟を検討する
- 業務効率化ツールの導入を検討する
順番に内容を解説していきます。
ポイント1:開業資金と運転資金を独立資金十分に蓄えておく
不動産業で独立する際は、開業資金だけではなく、経営を持続するための運転資金も十分に確保しておくことが大切です。
開業資金の目安は、店舗の立地や規模、内装工事の有無、設備投資の内容によって異なるため一概に言えませんが、最低でも200万円はかかると考えておきましょう。
なお、宅建業を営む場合には、宅地建物取引業法により最寄りの法務局に「営業保証金」の供託が義務づけられています。
営業保証金とは、不動産取引において相手方が損害を被った場合に、損害を弁済するための費用のことです。
供託費用は、主たる事務所で1,000万円、従たる事務所1ヵ所につき500万円と非常に高額です。
ただし、宅地建物取引業協会に加入して「弁済業務保証金分担金」を支払うことで、営業保証金の供託を免除されます。
弁済業務保証金分担金は、主たる事務所で60万円、従たる事務所1ヵ所につき30万円を納付します。
また、運転資金に関しては、事業が軌道に乗るまでの期間分として1年間を目安に蓄えておくのがおすすめです。
不動産開業に必要な資金についてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-opening-business-funds
ポイント2:フランチャイズへの加盟を検討する
不動産で独立開業をしたら、自分の手で、いちから会社を育てたいと考える方も多いでしょう。
しかしブランドイメージや知名度が低い状態からの独立で、売上や収益を伸ばしていくには時間や費用がかかります。
最悪の場合、廃業の選択を迫られるケースもあるのです。
そこで独立の道を断念しないためにも、フランチャイズへの加盟も検討しましょう。
フランチャイズに加盟すると、以下のようなメリットが得られます。
- 独立直後から集客力を高められる
- 経営に関するサポートを受けられる
- 同業者から情報を得られる
フランチャイズ加盟のメリット・デメリットについてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事もご参考ください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-franchise
ポイント3:業務効率化ツールの導入を検討する
不動産業で独立できたとしても、業務効率が悪ければ売上や利益をあげるのは難しいでしょう。
開業直後の業務効率化には(株)iimonが提供している「速いもんシリーズ」がおすすめです。
速いもんシリーズとは不動産業に特化した業務効率化ツールで、以下9種類のラインアップがあります。
自社にとって必要なものだけを選んで組み合わせられるため、コスパも良いのが特徴です。
サービス名 | 特徴 |
不動産ポータルサイトへの入力作業を効率化 | |
賃貸物件の新着・更新情報の洗い出しを効率化 | |
ライバル会社の掲載状況を自動分析 | |
物件情報を1クリックでPDF・URL化 | |
賃貸物件情報の元付会社を簡単に特定 | |
賃貸物件の募集状況をまとめて確認 | |
1サイトで複数サイトの物件検索が可能 | |
見積書をワンクリックで瞬時に作成 | |
入力間違い╱他社募集╱条件判定を1クリックで判定 |
たとえば「入力速いもん」は
- 業者間流通サイトの物件情報を1クリックで保存
- 物件入力画面へ1クリックで反映
といった具合に最短「2クリック」で物件情報の入力が完了します。
手動による物件情報の入力と比較すると、手間や時間効率の面で大きな違いを感じられるでしょう
また、これから不動産業で独立する人は「不動産開業パック」が利用可能です。
不動産開業パックでは入力速いもんのほかに、ライバル会社の物件掲載状況を確認できる「分析速いもん」も利用できます。
「初期費用0円」で導入できるため、独立したい人はぜひ活用したいサービスです。
「まずは使用感を試したい」という人のために、7日間の無料トライアルも実施しています。
【導入事例】【導入事例】入力速いもん導入で物件情報の掲載スピードと数を3倍にアップ!独立開業時を後押しすることに成功!
不動産業を営む株式会社チアエステートでは、物件情報の入力に多大な時間と労力がかかっていました。
しかし、入力速いもん導入後は
- 物件情報の掲載スピード・数が3倍にアップ
- 新人スタッフへの教育効率化
を実現でき、独立開業時の後押しにもなったのです。
導入前の商談では「いままさに必要なサービス」と判断いただき、導入を決めていただきました。
まとめ
不動産業で独立が難しいといわれる3つの理由は大きく3つあります。
- 売上が不安定
- 会社員時代と比べて集客が難しくなる
- 当社の予想よりも業務量が多く対応仕切れない
そこで、不動産業での独立を成功させるために検討したいポイントは以下のとおりです。
- 開業資金と運転資金を十分に蓄えておく
- フランチャイズへの加盟を検討する
- 業務効率化ツールを検討する
とくに業務効率化ツール導入の効果は大きい効果が見込めます。
不動産業で独立をするのであれば、(株)iimonが提供する「速いもんシリーズ」の利用がおすすめです。
難しいと言われる不動産業での独立を成功させ、理想の経営や働き方を実現しましょう!
iimon 編集部