「マイソクとはなにを意味しているのだろうか」と考えていませんか。
マイソクとは「不動産物件購入検討者」「賃貸物件入居希望者」向けに、不動産物件の概要や間取り、地図などをまとめた紙媒体の資料です。
顧客に対して物件の説明をする際に渡したり、社内で情報共有をする際に使います。
マイソクは不動産業に欠かせないもので、ほかにも役割があるのです。
この記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
- マイソクという用語の由来
- マイソクの5つの役割
- マイソクに盛り込むべき7つの内容
- マイソクを作る際の3つの注意点
この記事を読むと、マイソクを使った効果的な宣伝ができるようになり、集客改善もできるようになりますよ。
目次
マイソクという用語の由来とは?
マイソクと呼ばれるようになったきっかけは、昭和44年にさかのぼります(※1)。
当時の毎日速報センター(現在は株式会社マイソク)の営業マンが「毎速(マイソク)です」と言いつつ、不動産の情報が記載された図面を配布していたため、現在もマイソクとしての名称が残っているといわれています(※2)。
出典
(※1)住まいと部屋の不動産総合サイトMAISOKU「会社概要」
マイソクの5つの役割
マイソクは、不動産業界において物件情報の共有やアピール、業務効率化などに欠かせないツールといえるでしょう。
マイソクの具体的な役割は、以下のとおりです。
役割 | 詳細 |
情報共有 | 重要な情報が1枚の紙にまとまっているため、売主や買主、仲介業者など多くの関係者が一目で物件の概要を把握できる |
物件のアピール | ・物件の魅力を顧客にわかりやすく伝えるのに効果的 ・顧客が物件を検討する際の判断材料になる |
業務効率化 | ・マイソクはデータ化できるため、物件情報の管理がしやすい ・マイソクをPDF化してレインズへの物件登録も可能 ・問い合わせがあった際に素早く対応できる |
宣伝活動への活用 | ・チラシやポスティングなどの広告媒体としても活用可能 ・物件の魅力を端的に伝えられるため、集客に効果的 |
購入促進 | 顧客に対して複数物件のマイソクを並べることで、比較検討してもらいやすくなる |
上記のように、顧客との円滑なコミュニケーションや物件の比較検討などにも利用されているのです。
▼レインズの役割とは?効果的な使い方のポイントも
https://iimon.co.jp/column/reins
マイソクに盛り込むべき7つの内容
マイソクを作成する際は、物件の魅力や顧客が欲しい情報の盛り込みが重要です。
具体的には、以下7つのような内容を含めるようにしましょう。
内容 | 詳細 |
基本情報 | ・住所 ・築年数 ・交通アクセス(最寄り駅、バス停など) ・物件の種類(戸建て、マンションなど) ・構造(木造、鉄筋コンクリートなど) |
詳細情報 | ・間取り図 ・方位(東向きなど) ・専有面積・土地面積 ・駐車場の有無やペット飼育の可否など ・リフォーム・リノベーションの実績有無 ・間取り(部屋数、間取りタイプ(1LDK)など) ・設備・仕様(キッチン、トイレ、収納などについて) |
写真 | ・外観写真 ・内観写真(リビング、キッチン、洗面所、トイレなど) ・部屋から見える景色の写真 ・周辺環境の写真 |
アピールポイント | ・設備の充実度 ・デザイン性(外観、内装について) ・立地の良さ(利便性、騒音のない環境など) ・リフォーム・リノベーションによる付加価値 ・収益性(投資物件の場合) |
法的情報 | ・賃貸条件(敷金、礼金、更新料など) ・都市計画規制(用途地域、建ぺい率、容積率など) ・所有権、借地権など権利関係 |
取引条件 | ・価格 ・引渡し時期 ・管理費や修繕積立金 ・現況(居住中、空家など) |
不動産会社の情報 | ・会社名 ・担当者名 ・連絡先(電話番号、メールアドレスなど) ・免許番号 |
法律に反していなければ、マイソクへの記載内容は基本的に自由です。
上記の内容を充実させ、顧客の利便性を考えたマイソクを作成しましょう。
「1から作るのはハードルが高い」という人は、公益社団法人 近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)が提供している「Excel図面テンプレート」を利用しましょう。
無料でダウンロードできるため、確認してみてくださいね。
公益社団法人 近畿圏不動産流通機構「Excel図面テンプレートについて」
マイソクを作る際の3つの注意点
宅地建物取引業に関する知識が不足していると、マイソク作成において法律に抵触してしまうケースがあります。
なかでも以下3点は、誰でも知らず知らずのうちに法律に反してしまう場合があるため、注意が必要です。
- 著作権法
- 宅地建物取引業法
- 不当景品類および不当表示防止法(景表法)
順番に見ていきましょう。
法律1:著作権法
マイソクを作成する際に、写真や図面など素材を使用するでしょう。
しかし素材が第三者の著作物である場合、無断で使用すると著作権侵害となる可能性があります。
たとえば、
- 他者が撮影した物件写真を許可なく使用する
- 他社のマイソクをそのままコピーする
などの行為です。
マイソク作成においては、使用する素材の著作権を確認し、適切に許諾を得るなどの対応が必要です。
自社で素材を準備しておくと安心ですが、外部の素材を使用する場合は、ライセンスに十分注意しましょう。
参考:公益社団法人著作権情報センター「著作権って何?(はじめての著作権講座 )」
法律2:宅地建物取引業法
宅地建物取引業法では、重要事項の説明義務や誇大広告の禁止などが定められています。
マイソクを作成する際、物件の重要な情報を意図的に隠したり、実物よりも優良・有利であるかのように誇大に表現してはいけません。
重要事項の説明義務違反や、誇大広告などの禁止違反などに該当する可能性があるためです。
▼何が禁止で何が必須?不動産広告について知っておくべき法律やルール
https://iimon.co.jp/column/Real-Estate-Advertising
法律3:不当景品類および不当表示防止法(景表法)
マイソクにおいて物件の品質、内容、取引条件などで、実物よりも著しく優良または有利であると誤認させるような表示は禁止されています。
たとえば、以下のような表示があげられます。
- 簡単なクロス張替えしか行っていないが「大規模リノベーション済」と記載
- 実際は築年数「20年」だが「10年」と記載
マイソクの作成では、物件の状況を正確に表示するよう、日ごろから注意しましょう。
マイソクを効率的に使うなら!不動産業務効率化ツール「速いもんシリーズ」
マイソクは顧客とのコミュニケーションや、物件情報をアピールする際に欠かせないものです。
しかし、帯替えや帯切りをする必要があるため、手間や時間を取られてしまいます。
▼マイソクの帯替えや帯切りって?
https://iimon.co.jp/column/maisoku-band-replacement
そこで役立つのが(株)iimonが提供している「速いもんシリーズ」です。
速いもんシリーズは、用途によって8種類に分けられています。
サービス名 | 特徴 |
不動産ポータルサイトへの入力作業を効率化 | |
賃貸物件の新着・更新情報の洗い出しを効率化 | |
ライバル会社の掲載状況を自動分析 | |
物件情報を1クリックでPDF・URL化 | |
賃貸物件情報の元付会社を簡単に特定 | |
賃貸物件の募集状況をまとめて確認 | |
1サイトで複数サイトの物件検索が可能 | |
見積書をワンクリックで瞬時に作成 |
なかでも「変換速いもん」は、マイソクを効率的に使える便利なツールです。
マイソク作成を効率化|変換速いもん
「変換速いもん」は、業者間流通サイトの物件データをワンクリックでPDF化&URL化できる便利なツールです。
ほかにも、
- 複数の物件情報をまとめて送信可能
- URLを貼り付けるだけで、物件名と号室を自動記載
- PCやスマホでも閲覧が可能
など業務効率化、顧客の利便性を高める機能が付いているのです。
実際に変換速いもんを導入した「株式会社ファーストキー」では、
- 倍の追客ができようになり、時間も削減された
- 顧客からの返信率があがり、内見数が増えた
- 簡単に精度の高い情報を作れるようになった
など業務効率化に大きく貢献できています。
まとめ
マイソクとは「不動産物件購入検討者」「賃貸物件入居希望者」向けに、不動産物件の概要や間取りをまとめた資料で、以下5つのような役割があります。
- 情報共有
- 物件のアピール
- 業務効率化
- 宣伝活動への活用
- 購入促進
またマイソクには、以下7つのような内容を盛り込むとよいでしょう。
- 基本情報
- 詳細情報
- 写真
- アピールポイント
- 法的情報
- 取引条件
- 不動産会社の情報
内容を記載する際は、以下3つの法律に抵触しないように注意して作成しましょう。
- 著作権法
- 宅地建物取引業法
- 景表法
マイソクを効率的に利用したいのであれば(株)iimonが提供している「変換速いもん」がおすすめです。
物件情報をワンクリックでPDF化&URL化でき、面倒な帯切り・帯替えも不要。
変換速いもんを使えば、きっと効率的に集客できるようになりますよ。
iimon 編集部