「業者間流通サイトは必要なのだろうか」
「どのサービスが自社に最適なのだろう」
「成約状況や賃料変更など、物件情報共有をもっと効率化したい」
このように悩んでいる不動産会社も多いのではないでしょうか。
業者間流通サイトは業務効率化に大きく貢献するものですが、まだ導入を迷っている人も多いでしょう。
また自社に適したサービス選びは簡単ではありません。
そこで本記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
- 業者間流通サイトの2つのメリット
- 業務効率化に適した業者間流通サイト
- 業務効率をさらに高める具体策
この記事を読むと、競合他社に遅れをとることはなくなりますよ。
目次
業者間流通サイトの利用で得られる2つのメリット

各業者間流通サイトによって、サービス内容はさまざまですが、一般的なメリットとしては、以下のようなものがあげられます。
- 顧客への幅広い情報提供
- 業務効率化
順番に解説していきます。
メリット1:顧客への幅広い情報提供
全国の不動産会社が扱う物件情報をリアルタイムで共有できるため、自社だけでは取り扱えない物件情報も含めて、より多くの物件を顧客に紹介できます。
物件の最新状況(成約状況や賃料変更など)も即座に反映されるため、常に正確な情報を顧客に提供できるのが利点です。
また多くの物件情報にアクセスして、早期に買い手や借り手を見つけられる可能性が高まるため、成約までの期間短縮にもつながるでしょう。
不動産会社間での情報共有が活性化することで、よりスピーディーに顧客とのマッチングが実現するのです。
物件情報の共有によって、取引のスピードアップにもつながるため、より多くの成約を生み出せます。
メリット2:業務効率化
従来の不動産業界では、物件確認のために電話やFAX、メールでのやり取りに多くの時間を費やしていました。
しかし業者間流通サイトの利用で、物件確認のための連絡が不要となり、大幅な時間短縮が期待できます。
物件に関するさまざまなデータ(チラシや契約書など)をクラウド上で共有できるため、再入力の手間や入力ミスを防ぐことも可能。
また24時間年中無休で情報確認できるため、営業時間外でも物件情報が把握でき、迅速に対応できます。
この業務効率化により、人件費削減や働き方改革の推進、さらには新たな業務展開のための時間確保といったさまざまな効果が生まれるでしょう。
業務効率化に適した業者間流通サイト3社

ここでは業務効率化に適した業者間流通サイトを3つに絞って紹介していきます。
サービス名 | 基本料金 | おもな特徴 |
基本無料 | ・基幹システムとの直接連携 ・常に最新の物件情報を維持 ・空室確認や内見予約の手間削減 | |
要問い合わせ | ・LINEを活用した顧客コミュニケーション ・24時間365日内見受付可能 ・VR内見コンテンツとの自動連携 | |
基本無料 | ・カスタマイズ可能な帳票テンプレート ・仲介業務のオンライン化 ・管理会社・仲介会社との効率的な連携 |
順番に見ていきましょう。
1:いい生活Square
いい生活Squareは、全国の不動産管理会社の空室情報をリアルタイムで確認できる業者間流通サイトです。
公開物件数は約20万件を超え、多くの物件情報にアクセス可能となっています(※1)。
基本無料で物件情報の掲載や検索ができる点が大きな特徴で、コスト面での参入障壁が低いのが魅力です。
このサービスは基幹システムと直接連携しているため、物件情報が常に最新の状態に保たれているメリットも。
管理会社と仲介会社の間で情報共有がスムーズに行われ、物件の空室確認や内見予約の手間を削れます。
またチャット機能を使って関係者とのコミュニケーションも円滑に進められるため、メールに埋もれることなく確認が可能です。
さらに操作履歴がシステム上に記録されるため、いつ誰がどのような対応を行ったかを確認でき、トラブル防止にも役立ちます。
空室募集から内見・申込・賃貸管理までの一連の業務をスムーズにつなげることで、不動産会社のリーシング業務を効率化し、空室対策を強化できるサービス内容です。
(※1)出典:株式会社いい生活「いい生活Square 仲介会社様向け」
2:ITANDI BB
ITANDI BBは空室状況を自動確認し、日程調整メールを自動送信する機能を持った業者間流通サイトです。
24時間365日いつでも内見受付が可能なため、 営業時間外の問い合わせによる機会損失を防げます。
VR内見コンテンツと自動連携する機能を持ち、最新技術を活用した賃貸不動産業務の実現が可能です。
顧客専用マイページを提供することで、お客様が再度ポータルサイトでお部屋探しをしてしまう離脱を防止する工夫も施されています。
入居者とのコミュニケーションにLINEを活用できるため、顧客との連絡もスムーズに行えるでしょう。
物件確認対応を自動化することで業務効率が大幅に向上し、本来の営業活動に集中できる環境を整えられます。
3:不動産BB
不動産BBは、管理会社と仲介会社の情報共有を効率化する業者間物件流通サービスで、利用社数は約4万社を誇っています(※2)。
内見予約や入居申込などの、不動産仲介に欠かせない業務をオンライン化できる機能を備えているのが特徴です。
24時間年中無休で物件情報の共有ができるため、管理会社・仲介会社との情報連携が効率化されるでしょう。
特筆すべき点は、お客様に見せるための帳票作成時にテンプレートを利用できること。
テンプレートの完全な自作も可能なため、カスタマイズ性が高く、自社やお客様の特徴や好みに合わせた設計ができます。
他社の物件をコピーして広告として二次掲載する機能も備えており、サイト内を一つのプラットフォームとして活用できる幅広さが魅力となっています。
さらに、ライフライン取次サービスとの連携により付帯収益を上げることも可能で、業務効率化だけでなく収益面でもメリットが期待できる点が特徴です。
(※2)出典:日本情報クリエイト株式会社「業者間物件流通サービス「不動産BB」紹介サイト」
業者間流通サイト×「速いもんシリーズ」で業務効率アップ
業者間流通サイトで豊富な物件情報を入手できても、その情報をスーモやホームズなどの各ポータルサイトへ再入力する作業がボトルネック です。
上記の主要業者間流通サイトにくわえて、不動産業務のさらなる効率化を追求するなら(株)iimonが提供する「入力速いもん」の利用を検討しましょう。
入力速いもんは(株)iimonが提供している、不動産業における物件登録作業を簡単に効率化できるツールです。

- 業者間流通サイトの物件情報を「1クリック」で保存
- 物件入力画面へ「1クリック」で反映
と、最短2クリックという圧倒的な速さでポータルサイトに入力できるため、作業時間を大きく削減できます。
他にも速いもんシリーズには以下のようなラインナップがあり、業者間流通サイトと組み合わせることで、さまざまな不動産業務を効率化できます。
必要なサービスだけを組み合わせて使えるコスパの良さも魅力です。
サービス名 | 特徴 |
不動産ポータルサイトへの入力作業を効率化 | |
賃貸物件の新着・更新情報の洗い出しを効率化 | |
ライバル会社の掲載状況を自動分析 | |
物件情報を1クリックでPDF・URL化 | |
賃貸物件情報の元付会社を簡単に特定 | |
売買・賃貸物件の募集状況をまとめて確認 | |
1サイトで複数サイトの物件検索が可能 | |
見積書をワンクリックで瞬時に作成 | |
入力間違い╱他社募集╱条件判定を1クリックで判定 |
ベテランでも1/3まで物件登録の時間短縮!「入力速いもん」の導入事例
ここからは、実際に入力速いもんを導入した企業を見ていきましょう。
東京都世田谷区で賃貸・売買・テナントの仲介など、幅広く事業展開している株式会社ONE REDでは、以下のような悩みを抱えていました。
- 業者間流通サービスを使っていたが、店舗近隣の営業エリアでの物件が少なかった
- 1件の物件登録に15〜30分ほどかかっていた
- さまざまな業務の兼ね合いでとにかく時間がなかった
しかし入力速いもんを導入したことで、以下のような成果を得られています。
- 業者間流通サービスでは不可だった幅広い物件情報を取り込めた!
- ベテランでも1/3まで物件登録作業の時間短縮を実現!
- 店舗近辺エリアでの反響増加→営業効率UP!
開業したてにもかかわらず、不動産ポータルサイトから反響を増やせた好事例です。
まとめ
業者間流通サイトは、不動産会社間で物件情報をリアルタイムに共有できるプラットフォームです。
導入することで「顧客への幅広い情報提供」「業務効率化」という2つの大きなメリットが得られます。
具体的には以下の特徴あるサービスが提供されており、各社の特色を活かした選択が可能です。
サービス名 | おもな特徴 |
いい生活Square | ・基幹システムとの直接連携 ・空室確認や内見予約の手間削減 |
ITANDI BB | ・LINE活用 ・VR内見連携 |
不動産BB | ・カスタマイズ可能な帳票 ・仲介業務のオンライン化 |
さらに業務効率を高めるなら、これらのサイトと速いもんシリーズを組み合わせるのがおすすめ。
たとえば「入力速いもん」を使えば、面倒な物件登録作業を最短2クリックで完了できます。
不動産業界で生き残るためにも、業者間流通サイトと一緒に、(株)iimonが提供している速いもんシリーズの導入も検討しましょう。

iimon 編集部