物確は、物件の空室状況や販売状況を確認する業務で、不動産仲介業務において欠かせない作業の一つです。
しかし、
- 確認作業でミスが起きやすい
- 後回しになりがち
- 手間と時間がかかる
など、さまざまな課題があります。
これらの課題を放置していると、顧客満足度の低下や業務効率の悪化につながる可能性があります。
なお、効果的に業務を進めるには、物確を不要とするツールを活用するのがおすすめです。
本記事では、物確の基本的な概念から具体的な課題、そして課題解決に役立つツールまで詳しく解説します。
目次
不動産の物確とは

物確とは、「物件確認」の略語で、取り扱っている物件の空室状況や販売状況を確認する不動産業務のことです。
- 賃貸市場では空室の有無
- 売買市場では販売可能かどうか
を把握するために行われます。
物確は、賃貸物件と売買物件どちらにもあり、不動産仲介会社にとって避けられない業務の一つです。
とくに多数の物件を扱う不動産仲介会社では、日常的に大量の物確作業が発生します。
不動産仲介会社は顧客の要望に合わせて物件の状況を把握しておくことが大切で、売主または管理会社に紹介の可否を電話で確認する必要があります。
この確認作業により、顧客に正確で最新の物件情報を提供することが可能です。
https://iimon.co.jp/column/property-confirmation
物確の3つの課題

物確には、以下のような課題があります。
- 確認作業でミスが起きやすい
- 後回しになりがち
- 時間と手間がかかる
それぞれ詳しく解説します。
確認作業でミスが起きやすい
物確は電話で行うことが多く、電話だと聞き間違いや言い間違いが起こる可能性があります。
とくに忙しい時間帯や複数の物件を連続して確認する際には、集中力が低下してミスが発生しやすくなるのです。
また「言った言わない」のトラブルになり、その結果大きな問題に発展する可能性もあります。
このようなコミュニケーションエラーは、顧客との信頼関係に悪影響を与えるだけでなく、法的なトラブルに発展する可能性もあります。
正確な情報伝達は不動産業務の基本であり、ミスを防ぐ仕組み作りが重要です。
後回しになりがち
物確という業務は、やるべきことは単純ですが、時間や手間がかかることからついつい後回しになりやすい特徴があります。
営業活動や顧客対応など業務を優先してしまうのは珍しくありません。
しかし、物確を後回しにしてしまうと、物件の最新情報の確認が遅れて顧客が他社に流れる可能性があります。
不動産市場は動きが早く、人気物件はすぐに成約してしまうため、情報の鮮度は極めて重要です。
物確の遅れは直接的に営業機会の損失につながるため、優先順位を適切に設定し、定期的に実施する仕組みが必要です。
時間と手間がかかる
掲載物件数が多ければ、物確に時間と手間がかかります。
一件あたりの確認時間は短くても、数百件の物件を扱っている場合には膨大な時間が必要になります。
取り扱う物件の数や対応できる従業員の数によっても変わりますが、なかには物確業務だけで半日を費やすことも珍しくありません。
このような状況は従業員の負担を増大させ、業務効率の低下や離職率の上昇につながる可能性があります。
時間と手間の問題は、不動産会社の生産性向上において最も重要な課題の一つです。
効率化ツールの導入や業務プロセスの見直しにより、この問題を解決することが求められています。
適切な対策を講じることで、より付加価値の高い業務に時間を割けるでしょう。
物確を不要とするツールなら(株)iimonの「速いもんシリーズ」

物確にかける時間を短縮できるだけで、営業や顧客対応といった業務にかけられる時間が増えるだけではなく、物確で発生する可能性のあるミスを減らすことが可能です。
そこで、物確を不要にしたり、不動産業務を効率化したりするのにおすすめしたいのが、(株)iimonが提供する「速いもんシリーズ」です。
本ツールは、不動産業の業務効率化を簡単・便利に推進してくれるツールで、機能によって以下9種類に分けられます。
サービス名 | 特徴 |
不動産ポータルサイトへの入力作業を効率化 | |
賃貸物件の新着・更新情報の確認を効率化 | |
ライバル会社の掲載状況を自動分析 | |
物件情報を1クリックでPDF・URL化 | |
賃貸物件情報の元付会社を簡単に特定 | |
売買・賃貸物件の募集状況をまとめて確認・物件確認を効率化 | |
1サイトで複数サイトの物件検索が可能 | |
見積書をワンクリックで瞬時に作成 | |
入力間違い╱他社募集╱条件判定を1クリックで判定 |
自社の業務に合わせて必要な機能だけを自由に組み合わせられるため、コスパの高さも魅力的です。
なかでも「物確速いもん」は、売買・賃貸物件の募集状況をまとめて確認できるおすすめツールですので、詳しく解説します。
空室状況や最新状況をまとめて確認◎「物確速いもん」

不動産仲介業で欠かせない、物件の空室確認や最新状況の把握。
しかし、複数のサイトを一つずつ確認したり、管理会社・売主への電話確認作業は時間と手間がかかり、日々営業で忙しい方にとって面倒に感じます。
「物確速いもん」は、さまざまなサイトの最新空室状況や条件変更情報を「一画面」でまとめて確認できるツールです。
具体的には、
- 複数サイトの空室状況を「一括表示」で確認
- 条件変更情報も「自動取得」で把握
- 変更前後の情報を「同時比較」で安心確認
といった操作で、効率的に最新の物件状況を把握できます。
さらに、物確業務以外にも役立つ、以下のような便利な機能が盛りだくさんです。
- 募集開始・終了日の履歴確認
- 予約機能による自動実行
- 対象物件番号の一括コピー・変更
- 管理画面での情報更新とCSV出力
このように物確速いもんは「電話もしない・サイトも見ない」を実現した自動物確ツールであり、利用者は作業時間の大幅な削減が期待できます。
【導入事例】ツール導入後、約70%の時間削減を実現!
横浜市桜木町のいい部屋ネット桜木町店を運営する株式会社リブリッチは、
- 物件確認作業の長時間化
- 物件精査の属人化
という課題に直面していました。
午前中すべてを物件確認に費やし、反響獲得に向けた物件精査も判断軸が統一されず、店舗間でのばらつきが生じていたそうです。
この問題を解決するため、同社は「物確速いもん」と「分析速いもん」を導入。
その結果、以下の効果が得られました。
- 物件の確認時間が70%削減(2.5〜3時間→1時間未満)
- 家賃変更等の編集作業も大幅な時間短縮を実現
- 全社的な物件精査の判断軸の統一による品質向上
- 閑散期にも関わらず反響数が1.5倍に増加
- 新人教育の効率化と習得の容易さを実現
物確機能により再募集物件を効率的に発見し、午前中に確保できた時間を他業務に有効活用できるようになりました。
導入わずか2か月で反響数の大幅増加を達成したことは、業務効率化と売上向上を両立した成功事例といえるでしょう。
まとめ
物確(物件確認)は不動産仲介業務において欠かせない作業ですが、確認作業でのミス、後回しになりがち、時間と手間の負担などの課題を抱えています。
電話での聞き間違いや言い間違いによるトラブルが発生する可能性もあり、何より時間と手間がかかることで悩まされている人も少なくありません。
これらの課題解決には物確を不要とする「物確速いもん」が効果的です。
複数サイトの最新空室状況を一画面で一括確認でき、条件変更情報も自動取得することで「電話もしない・サイトも見ない」物確を実現できます。
ご興味のある方はぜひ一度ご相談ください。

iimon 編集部