不動産業務はIT導入でここまで効率化できる!おすすめITツールも紹介

更新日:2025.04.23

業務効率化

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不動産業界では、人手不足や業務改善のためにIT導入を検討している会社が増えています。

ITの活用によって、これまでの仕事の仕方や事業の在り方を変える取り組みは「不動産テック」と呼ばれることも。

しかし不動産業界では対面業務なども多くあり、アナログな業務体系が残っているのが現実です。

「人手や時間が足りないせいで、追客や接客に力を入れられない」

「業務を効率化できるITツールが知りたい」

「IT導入の不安を解消し、反響数の増加につなげたい」

など、お悩みの不動産会社も多いでしょう。

不動産業界ではIT導入の遅れが目立っていましたが、IT導入により反響数や契約数の増加を実感している会社も多くあります。

今後の不動産業界ではIT導入が成功の鍵を握っているといえるでしょう。

記事の最後には、業務効率化と反響数増加を叶える、不動産向けおすすめITツールもご紹介。

不動産業務を効率化できるITツールを賢く取り入れて、不動産業界における成功を勝ち取りましょう。

IT導入が可能にする不動産業務5つの変化

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ITを導入することで、紙での管理からPCによるデータ管理に変わるなど、多くの業務効率化が図れます。

ここからは、IT導入が可能にする不動産業務の変化として、

  1.  人手不足が解消される
  2. 人的ミスが減少する
  3. 集客につながる
  4. 労働環境が改善される
  5. 情報管理がしやすくなる

などがありますので、順番に解説していきます。

1.人手不足が解消される

不動産業務にITを導入することで、業務時間が短縮できるため人手不足が解消されます。

たとえば、手入力で作業していた物件入力業務にITツールを導入し、自動入力できるようにするなどがあります。

1つの業務に必要だった時間が短縮されることで、空いた時間をほかの業務にあてることが可能です。

限られた時間の中で効率よく業務を進めるためには、IT導入が有効な選択肢となります。

2.人的ミスが減少する

人的ミスに多くあるのが、単純な入力・計算ミスや確認漏れなどがあります。

業務に追われていて忙しいときや、疲れているときなどはミスが起こりやすいもの。

入力・計算などの単純作業にITを導入することで、人的ミスを防止できます。

3.集客につながる

IT導入とは、難しいツール導入だけではなく、Webサイトなどの充実も含まれます。

たとえば自社HPや、スーモなどの不動産ポータルサイトへの物件情報掲載を充実させると、入居希望者からの反響数増加が期待できます。

問い合わせ対応窓口も、電話やメールだけでなくLINEやAIチャットなどを追加することで、迅速な対応が可能となり、顧客満足度の向上につながるんです。

また見込み客に物件情報を提供する際にも、PCだけでなく、スマホで確認可能なデータ化ができれば、利便性が高くなります。

不動産業務にITを導入することで、不動産会社だけでなく入居希望者にもメリットがあるため、集客につながるでしょう。

4.労働環境が改善される

不動産業務へITを導入することで、業務時間が短縮され、残業時間や社員の負担軽減につながります。

近年では、違法な労働時間による過労死などの問題も発生しており、厚生労働省では「労働時間の適正な把握のために使用者が構ずべき措置に関するガイドライン」が策定されました。

過度な残業や時間に追われながら業務を進めることで、従業員にかかるプレッシャーも大きくなり、メンタルヘルス疾患の原因にもなるんです。

残業時間の短縮や余裕ある業務時間の確保は、労働環境の改善にもつながります。

参考:厚生労働省「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」

5.情報管理がしやすくなる

不動産業務へITを導入することで、

  • 物件詳細
  • 見込み客
  • 物件オーナーや元付け会社

などの情報がデータ管理できます。

紙による情報管理では、出先などからの確認が困難でしたが、データ管理により場所や時間にとらわれずに物件情報などの確認が可能です。

不動産業界で活用されている3つのIT技術

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ここでは、不動産業界で活用されているIT技術の例を3つ紹介していきます。

  • 電子契約システム
  • ブロックチェーン
  • 物件価格査定・収益予測

順番に見ていきましょう。

技術1:電子契約システム

不動産取引における電子契約は、2022年の宅建業法改正で解禁されました(※1)。

紙の書類と押印が必要だった重要事項説明書や契約書を、デジタル形式で作成・締結できるようになったのです。

電子契約の導入により、契約書の印刷や郵送といった手間が省け、業務効率が大幅に向上。

またオフィスや自宅など、場所を選ばず契約手続きが可能になるため、顧客の利便性も高まりました。

データとして保存されるため、書類の紛失リスクが減少し、検索や管理も容易になるという利点もあります。

ただし、事業用定期借地契約は公正証書が必要など、一部の例外もあるため注意が必要です(※2)。

(※1)出典:国土交通省 不動産・建設経済局 不動産業課「不動産分野におけるDXの推進について」令和5年12月

(※2)出典:e-Gov 法令検索「借地借家法(平成三年法律第九十号)」

技術2: ブロックチェーン技術

ブロックチェーンとは、取引履歴を時系列で連結して記録し、データの改ざんを防ぐ技術です。

不動産業界でも、ブロックチェーン技術によって取引の透明性と安全性が向上しています。

たとえば国内では、積水ハウスが次世代不動産プラットフォームを構築し、賃貸住宅の入居手続きをブロックチェーンで効率化するサービスを実施中です(※3)。

(※3)出典:積水ハウス株式会社「国土交通省公募の「不動産IDを活用した官民データ連携促進モデル事業」に「不動産IDを用いた転入居手続きにおける自治体連携DXに関する取り組み」が採択」2023年5月31日

技術3:物件価格査定

AIを活用した物件価格査定は、人工知能が過去の膨大な取引データを学習して、物件価値を自動で算出するシステムです。

たとえば、

  • 物件の立地
  • 構造
  • 面積
  • 築年数

などの基本情報を入力するだけで、瞬時に査定結果が表示されます。

人間が行う査定と同じプロセスを、AIが短時間で処理できるのが最大の特徴といえるでしょう。

複数の物件を一度に査定したい場合にも便利で、まずは概算価格を知りたいという需要に応えられる技術なのです。

ただし、AI査定はリフォーム状況や日当たりなど物件の細かな特徴を考慮できないという限界もあります。

とくに一戸建ては、土地の形状や周辺環境などの違いがあるため、精度に課題が残ることも。

不動産業にITを取り入れる手順5ステップ

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不動産業界でIT化を成功させるためには、計画的なアプローチが必要です。

具合的には、以下の5ステップでITを取り入れるとよいでしょう。

ステップ

ポイント

1.現状分析と課題の洗い出し

業務プロセスの問題点を抽出して、全社を通じてIT化の目標を具体化する

2.明確な目標設定と戦略立案

「業務効率○○%向上」など測定可能な目標を設定し、予算・スケジュール・KPIを明確する

3.適切なITツール・システムの選定

自社課題に最適なシステムを、使いやすさ・コスト・連携性を基準に選定する

4.社内体制の構築と小規模試験導入

IT化を推進するチームを編成して、テスト的な導入から始める

5.効果測定と継続的な改善

業務効率化率・顧客満足度などの指標で成果を継続測定し、フィードバックを基にシステムと運用を改善していく

どのステップでも従業員の意見を尊重し、全員が使いやすいシステム構築を心がけるとよいでしょう。

不動産業務へのIT導入の課題とは?

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不動産業務へのIT導入は多くのメリットがありますが、課題もあります。

大きな課題は

  • ITツール導入の初期費用
  • ITツールを運用するための維持費用
  • ITツールを使いこなすための使用者への教育費用

など、さまざまな費用が必要になることです。

ITツール導入費用は、サービス内容や規模によってもさまざまですが、ここでは費用の一例をご紹介します。

【不動産DXサービスの費用事例】

サービス内容

初期費用

月額費用

A社

内見予約

0円

1,500円~/月

B社

電子契約

0円

11,000円~/月

C社

物件入力などの業務効率化

不明

10,000円~/月

D社

物件入力・HP作成・間取り図作成まで業務全般の効率化

要問い合わせ

要問い合わせ

※弊社調べ

導入費用を必要最低限におさえながら、効果的なIT導入を行うためには、自社に合ったITツールを選ぶことが必要です。

ただ高機能で高額なITツールを導入すればよいわけではなく、自社にとって不要な機能が多ければ、コスパが悪くなってしまいます

そのため効率化を図りたい業務の特定や、社内の人員配置状況などを確認しながら、IT導入を進める範囲を検討していきましょう。

またITツールの仕様は、多くの不動産会社に対応できるよう標準化されているため、自社の業務フローなどに合わない可能性があります。

IT導入する業務範囲を特定したあとは、導入を検討しているITツール仕様と、業務フローのすり合わせが必要になります。

おすすめは、多くの機能の中から、自社に必要なものだけを自由に選べるタイプのITツールです。

費用を最低限におさえながら、自社の業務フローを大きく変えることなく、必要な部分にしっかりとIT導入の効果を得られます。

不動産業務はここまで効率化できる!おすすめITツール「速いもんシリーズ」

速いもんシリーズ

IT導入を進めたい不動産会社におすすめしたいのが、(株)iimon が提供している「速いもんシリーズ」です。

「速いもんシリーズ」とは、物件情報の入力や確認など、さまざまな不動産業務を効率化できる便利なITツールです。

たとえば

  • 物件情報の入力作業を効率化できる「入力速いもん」
  • 物件情報の掲載状況を効率よく分析できる「分析速いもん」

などを使えば、不動産ポータルサイトへの入力作業を効率化したり、ライバル会社の掲載状況を簡単に分析できます。

2025年4月時点で、3,500店舗以上の不動産会社が利用している実績もあるんです(※3)。

また不動産会社の独立や開業を考えている人向けに「不動産開業パック」も展開しています。

興味のある人はぜひ確認してみてください。

(※3)出典:【不動産DX】株式会社iimon(イイモン)「サービス」

賃貸物件情報の入力を効率化|賃貸版入力速いもん

入力速いもん

不動産業務の中では、賃貸物件情報の入力作業を手入力で行う場合、1件あたり15~20分程度の時間がかかります。

「入力速いもん」を利用することで、最短2クリックで賃貸物件情報の入力が可能となるため、1件あたり5分程度で作業が終了できるんです。

また単純な入力作業だけでなく、すでに入力済みかを確認できたり、家賃など変えなければならない箇所を1クリックで変更できたりするなどの便利機能もついています。

レインズのCSV化が可能!「売買版入力速いもん」の詳細はこちら

物件情報の競合掲載状況が1クリック|分析速いもん

分析速いもん

分析速いもんは、該当する賃貸物件情報が、不動産ポータルサイトにどの程度掲載されているかを確認できる自動分析ツールです。

  • 掲載しているライバル会社がどの程度いるのか
  • ライバル会社は該当賃貸物件をどのような判定をしているのか

など、即時に分析が可能なため、ライバル会社と差別化を図るポイントを探すときなどに便利です。

分析に必要な操作も基本1クリックで完了できるため、直感的に作業が完了します。

「分析速いもん」の詳細はこちら

【導入事例】「入力速いもん」と「分析速いもん」導入により、反響数はライバルの2.5倍

Sky Yard Property株式会社(「賃貸版入力速いもん」「分析速いもん」導入)

ー導入後の効果はどのようなものがありましたか?

入力速いもんを実際に使ってみると、ものすごく業務が楽になったとみんなから声が上がって、本当に導入してよかったと思いました。

分析速いもんについては、リアルタイムの競合者数がわかるのがすごくよくて、今入力すべき物件が何なのかが判断できることがすごくいいです。

とくに、スーモさんが提供しているデータって2日遅れなんですよね。

そこでの情報は今から打つのか、打たないかの判断は難しいんですが、分析速いもんを使うことでそういうこともできるので、結果的に掲載の質が上がりました。

余談ですが、前に知り合いの仲介業者との話の中で、当社が他社よりも2.5倍の反響数を獲得できていることがわかりました。

引用:(株)iimon お客様の声

「速いもんシリーズ」導入で日ごろの不動産業務が効率化できたことにより、追客・接客がより対応できるようになったことから、反響数や売上の増加につながっているケースが多いことがわかります。

まとめ

不動産業務にIT導入をすることで、

  • 人手不足が解消される
  • 人的ミスが減少する
  • 集客につながる
  • 労働環境が改善される
  • 情報管理がしやすくなる

など、多くのメリットが発生します。

日ごろの業務を効率化できれば、追客・接客がさらに効率化できるため、顧客満足度の向上につながり、反響数や契約数の成果にも影響するでしょう。

またITツールにより、収集および発信できる物件情報の量・質ともに上がるため、ライバル会社との差別化を図るポイントにもなります。

ITツールを賢く導入するためには、自社に合ったツール選びが肝心です。

  • 自社の業務のどこが非効率で悩んでいるのか
  • ITツール導入に割ける予算はどのくらいか
  • ITツールの仕様と、自社の業務フローに乖離はないか

こうしたポイントをしっかり踏まえれば、必要最低限のコストで、必要な部分にIT導入の効果が得られます。

(株)iimonの「速いもんシリーズ」は、物件情報の収集・入力・分析・追客や接客など、必要な機能を自由に選んで組み合わせられるITツールです。

毎日おこなっているその業務から、まずはIT導入で効率化してみませんか?

きっと驚くような業務時間の短縮と、効率化を実感できるはずです。

authorこの記事を書いた人
iimon 編集部

iimon 編集部