不動産業に長年携わっていると、いずれは独立開業を考える方も少なくないでしょう。
とはいえ、不動産業で独立したいと思っていても次のような不安や疑問があり、なかなか実行できない方も多いのではないでしょうか。
「不動産業で独立開業するとどのようなメリットがあるの?」
「独立開業した後はどのぐらい稼げる?」
「不動産業の独立開業で成功するために気つけておくべきことは?」
そこで本記事では、不動産業で独立を検討している人に向けて、
- 不動産業で独立開業する際の4ステップ
- 不動産業で独立開業する3つのメリット
- 不動産業で独立したあとの年収
- 不動産業で独立して成功するための4つの秘訣
などを詳しく解説します。
記事後半では、独立開業をする際に役立つツールやサービスも紹介しているので、独立開業を考えている方はぜひ、参考にしてみてください。
目次
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不動産業で独立開業する際の4ステップ
ステップ1:必要な資格の取得
ステップ2:免許の取得
ステップ3:事務所の設置
ステップ4:営業保証金の供託または保証協会への加入
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不動産業で独立開業する3つのメリット
一回の取引で大きなリターンが期待できる
在庫を抱える心配がない
開業・運転資金を抑えやすい
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不動産業で独立したあとの年収
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不動産仲介業で独立して成功する4つの秘訣
競合他社と差別化する
集客にインターネットを活用する
フランチャイズで開業する
業務効率化できる仕組みを導入する
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不動産会社の業務効率化を強力サポートする「速いもんシリーズ」
【導入事例】掲載数3倍・生産性2倍で開業時の後押しに成功!
これから開業するなら「不動産開業パック」がおすすめ
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まとめ
不動産業で独立開業する際の4ステップ

不動産業で独立開業する際の手順は、以下の通りです。
- 必要な資格の取得
- 免許の取得
- 事務所の設置
- 営業保証金の供託または保証協会への加入
それぞれ詳しく解説します。
ステップ1:必要な資格の取得
不動産業を行うためには、宅地建物取引士(宅建士)の資格が必要で、事務所ごとに従業員5人に対して1人以上の専任の宅建士を配置する義務があります。
宅建士資格を取得するには、毎年10月に実施される宅地建物取引士資格試験に合格する必要があります。
合格後に実施される登録実務講習を受講し都道府県知事による登録を受けることで、正式に宅建士として活動できるのです。
なお、社長自らが宅建士の資格を取らなくても、宅建士を雇う方法もあります。
宅建士の他にも、必須ではありませんが、持っておくと業務に役立つ資格は以下のとおりです。
- マンション管理士:マンション管理組合やマンション管理に役立つ国家資格
- 管理業務主任者:マンション管理業を行う場合、1名以上の管理業務主任者を配置するのが義務とされている
- 不動産鑑定士:不動産の適正な価値を鑑定できる国家資格
- 土地家屋調査士:不動産登記を依頼者の代わりに申請できる国家資格
不動産の独立開業に必要&役立つ資格については、以下の記事でも詳しく解説しているので合わせて確認してみてください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-opening-of-business-license
ステップ2:免許の取得
不動産の独立開業にあたっては、都道府県知事または国土交通大臣に対して「宅地建物取引業」の免許申請を行う必要があります。
免許の種類は事業を行う地域によって異なり、
- 一つの都道府県内で事業を行う場合:都道府県知事免許
- 複数の都道府県にまたがる場合:国土交通大臣免許
が必要です。
宅地建物取引業の免許の有効期間は5年間で、有効期限が切れる90~30日前までに更新が必要です。
免許の申請方法や必要書類については、国土交通省の資料を参考にしてください。
ステップ3:事務所の設置
不動産業を営むためには、専用の事務所が必要です。
事務所は独立した出入口を持ち、他社や居住スペースと明確に区分されている必要があります。
また、事務所には標識の掲示や、取引に必要な帳簿の備え付けが義務づけられています。
ステップ4:営業保証金の供託または保証協会への加入
宅地建物取引業免許の取得や事務所の準備が整ったら、次のステップとして営業保証金の供託か、不動産保証協会への加入のいずれかを選択する必要があります。
営業保証金は不動産売買における消費者保護を目的としており、宅建業者に供託が義務付けられているものです。
供託額は本店で1,000万円、さらに支店がある場合は1支店につき500万円が必要となります。
保証金は非常に高額なため、支払いが困難な場合には、代替手段として不動産保証協会への加入という選択も可能です。
協会に加入する場合、弁済業務保証金分担金として本店で60万円、支店は1店舗あたり30万円を支払います。
営業保証金と比べて少額になるので、これから不動産業で独立を検討している人は、まずは保証協会に加入するのがおすすめです。
不動産業の開業に関しては、以下の記事でも詳しく解説しているので合わせて参考にしてみてください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-Opening-of-business
不動産業で独立開業する3つのメリット

不動産業で独立開業すると得られるメリットを3つ紹介します。
- 一回の取引で大きなリターンが期待できる
- 在庫を抱える心配がない
- 人件費を抑えやすい
独立開業の魅力をぜひ、参考にしてください。
一回の取引で大きなリターンが期待できる
不動産取引は、物件の金額が大きいため、一回の取引で大きな報酬を期待できるところが魅力です。
例えば、不動産仲介業で成約価格が2,000万円だった場合、仲介手数料を「成約価格×3%+6万円+消費税」で計算すると、66万円+消費税を受け取れます。
物件の金額に比例して手数料も高くなるため、高額物件を成約するほど収入もアップする仕組みです。
複数成約させれば、会社員時代以上の収入も望めるようになるでしょう。
在庫を抱える心配がない
不動産業仲介業では、販売業と違い在庫を持たないのが特徴です。
不動産を自分で買い取って再販する場合に比べても、かなりリスクを抑えられます。
また、賃貸管理業のような物件の空室が多く、なかなか借り手が見つからない場合といったリスクの心配もありません。
開業・運転資金を抑えやすい
開業費や運用資金を抑えやすいところも不動産業のメリットです。
他の業種と比較すると不動産業は費用を抑えて開業できます。
自宅で開業すれば、事務所の家賃を抑えることも可能です。
諸条件により異なりますが、不動産の開業資金は400万~1,000万円程度が資金の目安とされています。
正確なデータはありませんが、建設業では開業資金として1,000万円以上かかるケースが多く見受けられます。
建設業で多額の開業資金が必要な理由は、
- 重機のリースや資材の確保
- 資材置き場として使用する広大な土地の所有
などが必要であり、不動産仲介業のように在庫をもたずに仕事を行うのが困難だからです。
不動産業のなかでも、自社で買取から再販を行う業態ではじめる場合には多額の開業資金が必要です。
しかし、仲介や賃貸物管理に限っては、比較的少額の資金で事業をはじめられます。
不動産開業に必要な資金については、こちらの記事も参考にしてください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-opening-business-funds
不動産業で独立したあとの年収

不動産業で独立したあとの年収は、会社設立エリアや事業規模、事業内容などによって大きく変わります。
公益財団法人不動産流通推進センターが公表している「2024不動産業統計集(9月期改訂)」によると、資本金1,000万円未満の不動産業の総売上高は8兆4745億2千万円です。(※1)
令和4年度における資本金1,000万円未満の不動産業者数は264,791社(※2)ですので、同年度における資本金をもとに計算すると、1法人あたりの売上はおよそ3,200万円になります。
売上高から人件費やオフィス賃料などの経費や融資の返済などを考慮しても、1,000万円以上の年収を得られる可能性が高いと考えられます。(※あくまでも実数を用いての概算です。)
なお、国税庁が公表する「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、不動産会社の従業員の平均給与は468万6,000円ですので、独立することで高年収を狙えると言えるでしょう。(※3)
独立開業後の年収は、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-independence-annual-income
(※1)出典:公益財団法人不動産流通推進センター「2024不動産業統計集(9月期改訂)」②不動産業の資本金別売上高
(※2)出典:公益財団法人不動産流通推進センター「2024不動産業統計集(9月期改訂)」③資本金別法人数
(※3)出典:国税庁「令和5年度 民間給与実態統計調査結果」その6 業種 不動産業、物品賃貸業
不動産仲介業で独立して成功する4つの秘訣

最後に、不動産仲介業で独立開業して成功するためのポイントを4つ紹介します。
- 競合他社と差別化する
- 集客にインターネットを活用する
- フランチャイズで開業する
- 業務効率化できる仕組みを導入する
それぞれ詳しく解説するので、参考にしてみてください。
競合他社と差別化する
同じようなサービスの不動産仲介業者があった場合、たいていの顧客はネームバリューがある大手企業に流れてしまいます。
株式会社AlbaLinkの調査によると、不動産会社を利用する際に重視することの上位に「有名・大手であること」があります。(※4)
多くの競合他社から自社を選んでもらうポイントは、ターゲットをしぼり自社だけの強みを全面に出して差別化することです。
例えば、「〇×地域の一人暮らしの女性のみ」「フリーランスでテレワークをしている人専用」のようにピンポイントにターゲットを絞り、その人が興味を持つような物件に集中させてみましょう。
「この分野の物件については大手も扱っていない物件をそろえている」と自社ならではのアピールポイントを訴求することが大切です。
(※4)出典:PRTIMES|株式会社AlbaLink「【不動産会社を利用するときに重視することランキング】男女500人アンケート調査」
集客にインターネットを活用する
独立開業したばかりの会社が顧客を見つけるのは、なかなか厳しいのが実情です。
しかし今や、開業まもない不動産会社であっても、インターネットが強力な集客ツールとなります。
インターネットの集客方法は、ホームページ、ブログ、SNSとメディアの種類も豊富です。
自社の集客に合ったメディアを選んで使うことが成果につながります。
まずは物件を紹介するホームページに集客できるような対策をし、ホームページでは物件を魅力的に見える工夫をするようにしていきましょう。
▼不動産集客にホームページを活用するコツについて、詳しくはこちら
https://iimon.co.jp/column/real-estate-website
▼自社にはどのSNSが合う?不動産集客に活用するコツについて、詳しくはこちら
https://iimon.co.jp/column/real-estate-sns
フランチャイズで開業する
不動産業は独立開業の他にフランチャイズで開業する方法もあります。
フランチャイズのメリットは、大手企業の加盟店であるため、企業のブランド力を使って営業できる点です。
独立開業よりも、大手のネームバリューで顧客を獲得しやすくなるでしょう。
また、本部からは経営サポートを受けられ、知識やノウハウ不足に不安が感じる場合も相談できるところも強みです。
フランチャイズ加盟先の企業によっては、加盟店同士の交流が盛んな場合もあるので、人脈作りに役立つ可能性もあります。
独立開業するのは自信がない・不安と感じる場合はフランチャイズでの開業を検討してみてもよいでしょう。
フランチャイズ加盟のメリット・デメリットなどを、さらに詳しく知りたい場合はこちらの記事も参考にしてください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-franchise
業務効率化できる仕組みを導入する
不動産仲介業は、不動産情報の入力や物件情報の洗い出しなど、細かい作業が多く手間がかかります。
業務効率化を推進することで
- 生産性が向上し、反響や成約につながる
- 労働環境が改善し、従業員のモチベーションが向上する
といったメリットが得られます。
業務時間をできるかぎり営業などに回すためにも、作業を効率化できる仕組みの導入が成功のカギとなるでしょう。
業務効率化を進めやすい不動産業務や、おすすめツールについて、詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-Operational-Efficiency
不動産会社の業務効率化を強力サポートする「速いもんシリーズ」

(株)iimonが提供している「速いもんシリーズ」は、時間や手間のかかる不動産ポータルサイトへの物件入力作業・競合分析などを効率化し、開業後の経営安定を強力サポートします。
具体的には、以下のように9種類のサービスがあります。
サービス名 | 特徴 |
不動産ポータルサイトへの入力作業を効率化 | |
賃貸物件の新着・更新情報の洗い出しを効率化 | |
ライバル会社の掲載状況を自動分析 | |
物件情報を1クリックでPDF・URL化 | |
賃貸物件情報の元付会社を簡単に特定 | |
賃貸物件の募集状況をまとめて確認 | |
1サイトで複数サイトの物件検索が可能 | |
見積書をワンクリックで瞬時に作成 | |
入力間違い╱他社募集╱条件判定を1クリックで判定 |
必要な機能を自由に組み合わせられるため、必要最小限のコストで効果を最大限に活かせます。
独立開業後すぐで、人員や予算などのリソースに限りがある不動産会社にもおすすめです。
なかでも、開業する際におすすめなのが、不動産ポータルサイトへの物件入力作業を効率化できる「入力速いもん」。
具体的には、
- 業者間流通サイトの物件情報を1クリックで保存
- 物件入力画面へ1クリックで反映
など合計「2クリック」で物件情報の入力が完了します。
多くの従業員を雇うのが難しい開業時に、作業効率をアップさせることで、少人数でも反響の増加を可能にします。
【導入事例】掲載数3倍・生産性2倍で開業時の後押しに成功!
独立開業されて間もない時期に「速いもんシリーズ」を導入された、株式会社チアエステート。
物件登録作業に不慣れな従業員が多い中、「入力速いもん」などの導入で掲載までのスピードが約3倍にあがり、それに伴い掲載数・反響数も約3倍に増加しました。
業務効率化が叶ったことで、お客様への接客などにかけるリソースが確保できるようになり、生産性は2倍にあがったといいます。
【導入前の課題】
- 物件をたくさん掲載したくても、入力作業に時間がかかっていた
- 新人スタッフも多く、入力業務に不慣れで余計に時間がかかっていた
【導入後の効果】
- スピードや掲載数が3倍にアップした
- 顧客1人あたりの業務効率化ができ、生産性は2倍に上がった
- 度のレクチャーで理解できるので、従業員への定着率が高い
導入前の商談では「いままさに必要なサービス」と判断いただき、導入を決めていただきました。
これから開業するなら「不動産開業パック」がおすすめ

これから不動産業をはじめる人におすすめしたいのが、(株)iimonの「不動産開業パック」です。
不動産開業パックとは、開業間もないお客様の悩みから生まれたサービスで、これから開業される方・開業間もない方限定のお得なパック。
前述した「入力速いもん」と、簡単にライバル会社の掲載状況を確認できる「分析速いもん」がセットになっており、開業1か月目の黒字化をサポートしてくれる心強いサービスです。
まとめ

本記事では、不動産業で独立開業するメリットや開業に必要なものやコツについて解説しました。
独立開業のメリットは次の3つです。
- 一回の取引で大きなリターンが期待できる
- 在庫を抱える心配がない
- 人件費を抑えやすい
また、不動産業は、他の業種と比較して資金などが少なめなところも魅力です。
しかし、独立開業当初は思うように集客ができずに苦戦するかもしれません。
また、集客活動を実施しながら、日々の不動産業務を行っていくのは少人数では厳しいものがあるでしょう。
業務効率化のツールを導入し、日々のデスク業務の時間短縮をはかりながら、営業活動に力を入れていくことがポイントです。
素早く物件を掲載して反響を増やし、スピーディーに事業を軌道にのせるには、(株)iimonの「速いもんシリーズ」がおすすめです。
独立開業1か月目で黒字を狙いたい方は、お気軽にご相談ください。

iimon 編集部