自社に最適な不動産Web集客はどれ?【優先度・費用・効果別】選び方解説

更新日:2025.01.27

集客

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スマホを使ってインターネットで物件検索をする人が増えています。

実際、賃貸物件探しは、オンライン検索が約8割というデータ(※1)も。

Web集客にも対応して、業界のトレンドをキャッチしておけば、不動産業界で生き残れない事態にはならないでしょう。

この記事では、

  • 不動産におすすめのWeb集客5つの方法
  • 不動産会社がWeb集客に成功するアイデア3つ

を解説していきます。

「自社に足りないWeb集客はどの方法か?」

「Web集客での目標は?具体的に何をどう増やしたいのか?」

などを考えつつ、コストとリソースをかけたい集客方法を見極めましょう。

きっと自社にとって費用対効果が高く、目的を達成できるWeb集客方法が見つかりますよ。

(※1)出典:PR TIMES|CRITEO株式会社「引越し・新生活に関する意識調査」

どれを選ぶべき?不動産Web集客5つの方法【優先度・費用・効果別】

不動産会社におすすめの5つのWeb集客方法を解説します。

どれを選ぶか迷ったら、

  • 優先度
  • 費用相場
  • 期待できる集客効果

の3つの観点を参考にしてください。

それでは、自社に合ったWeb集客方法を探しにいきましょう。

1.不動産ポータルサイト|集客のキホン◎

優先度

必須

費用相場

掲載数や反響数による(掲載数により料金が発生or掲載して反響があったら料金が発生)

期待できる集客効果

反響数(自社の登録物件への問い合わせ数)が増える

不動産ポータルサイトは、各不動産会社が取り扱う物件を掲載するサイトです。

スーモやホームズなどが該当します。

掲載件数の多さは圧倒的で、すでに取り入れている不動産会社も多いでしょう。

集客のネックとなるのは、同じ物件を複数の不動産会社が掲載する点です。

ユーザーにメリットとなる情報をいち早く、どれだけ多く提供できるかがWeb集客成功への分かれ道となります。

「とにかく反響数を増やしたい」という場合は、不動産ポータルサイトに注力するのがおすすめです。

物件掲載数を増やしたり、更新頻度をあげてみましょう。

https://iimon.co.jp/column/increase_real_estate_feedback

2.自社のWebサイト|自社への信頼感アップ◎

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優先度

必須

費用相場

自社運営であればサイト運営費のみ

外注の場合は委託先による

期待できる集客効果

自社サイトからの問い合わせが増える

自社のコラムを読んだ人に、自社の存在を知ってもらえる

自社のコラムを読んで悩みや疑問が解決した人の、自社への信頼感が上がる

自社のWebサイトで「SEO」に取り組んだり、「不動産ブログ」として不動産系のお役立ち情報を充実させたりしておけば、サイトに来てくれる人が増えます。

SEOとは、検索エンジン最適化といい、サイトに訪れた人に役立つ情報を盛り込んだり、そもそも検索されやすい構造にサイトを整えることです。

お部屋探しに役立つコラムを定期更新すれば、自社への信頼感が高まります。

あわせて、思わずクリックしたくなる問い合わせボタンなどをサイト内に設置すれば、反響数増加も期待できますよ。

▼不動産のホームページ集客のコツについて、詳しくはこちら

https://iimon.co.jp/column/real-estate-website

3.インターネット広告|狙ったターゲットにアプローチ◎

優先度

費用に余裕があればおすすめ

費用相場

リスティング広告:一般的な相場は月20万円〜50万円程度

SNS広告:効果を出すためには月10万円程度は必要

期待できる集客効果

広告経由で自社サイト・SNSへの流入が増加する

お部屋探し中の人など、狙ったターゲットに自社を知ってもらえる

Googleなどのブラウザで、検索結果の上に表示されるのがリスティング広告です。

たとえば、東京の一人暮らし向け物件を主に扱っている場合、「東京 一人暮らし」というキーワード指定で広告を出すなどです。

狙ったターゲットに絞ってアプローチできるため、費用対効果の高さが期待できます。

またインターネットに近いものとして、SNS広告という方法もあります。

インスタ広告やTikTok広告など、集客に利用しているSNSがある場合は試す価値あり!

なお、広告っぽくないのがSNS広告の強みです。

▼不動産集客×リスティング広告のコツやメリットは?詳しくはこちら

https://iimon.co.jp/column/Real-Estate-ListingAds

4.SNS|自社ファンを増やして潜在顧客をゲット◎

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優先度

リソースに余裕があればおすすめ

費用相場

無料

期待できる集客効果

SNS経由で自社への問い合わせが増える

ハッシュタグなどで、ある程度狙ったターゲットに自社を知ってもらえる

投稿を読んだ人に、自社に対して親近感を持ってもらえる

潜在的な顧客を獲得できる

SNS(X・Facebook・Instagram・TikTok)の運用を通して自社の認知度を拡大する方法もあります。

そのSNSを利用するターゲット層と、自社のターゲット層がマッチする場合におすすめです。

SNS運用では、SNS広告と組み合わせるといった選択肢もありますよ。

SNSの場合、紹介した物件を成約するというよりは、いいねやコメントを通じたコミュニケーションを発展させて自社ファンを増やし、いずれ成約につながる流れが期待できます。

https://iimon.co.jp/column/real-estate-sns

5.YouTube動画|言葉で伝わりにくい説明も動画なら◎

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優先度

リソースに余裕があればおすすめ

費用相場

無料

期待できる集客効果

魅力的な動画制作で自社ファンを増やせる

動画の視聴時間が長いと自社Webサイトの評価が上がり、SEOでの集客が期待できる

YouTube動画は、短い時間で端的に情報をわかりやすく伝えるのに大変優れています。

自社での手続きの流れを案内したり、ルームツアー動画で物件情報の魅力を伝えるなど、言葉だけだと伝わりにくい説明にぴったり。

自社のWebサイトに動画を埋め込んだり、ブログに埋め込んだりなどの使い方がおすすめです。

https://iimon.co.jp/column/hudousan-youtube

【要確認】不動産会社がWeb集客する際の3つの注意点

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不動産業界で生き残るためにWeb集客は欠かせない手法ですが、注意すべきポイントもあります。

  • 発信内容に気をつける
  • ターゲットを明確にする
  • 最新情報を提供する

上記で紹介したWeb集客の方法に共通するポイントです。

順番に見ていきましょう。

注意点1:発信内容に気をつける

Web上で発信する内容には細心の注意が必要です。

とくに個人情報の取り扱いや、過度に注目を集めようとする投稿には気をつけましょう。

発信する内容によっては、批判を受けたり、会社の信用を失う可能性があるためです。

また不適切な表現や、誤解を招くような情報発信にも気をつけましょう。

たとえば、

  • 破格
  • 最高級
  • 絶対

といった過剰な表現は、不動産の表示に関する公正競争規約で禁止されています(※2)。

Web上での情報発信は、一度公開すると拡散のスピードが速く、取り返しがつかない事態に発展する可能性があります。

そのため投稿前に内容を十分に確認して、法令遵守はもちろん、ユーザーの信頼を損なわないよう配慮しましょう。

(※2)出典:不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約・同施行規則」

注意点2:ターゲットを明確にする

Web集客を成功させるには、ターゲット層を明確にした戦略を立てることも重要です。

ターゲットを絞ると効果的に集客できて、成約率を高められるためです。

たとえば、ターゲット層にあわせて以下のような戦略を立てられます。

ターゲット

戦略

若年層

・SNSを活用した情報発信

・スマートフォンに対応した戦略を重視

高級物件を検討している人

高品質な画像・動画コンテンツの提供に注力

上記のようにターゲットに応じたアプローチが必要です。

また地域性も考慮したコンテンツ作りを心がけましょう。

注意点3:最新情報を提供する

不動産情報は変動しやすいため、Webに掲載している情報は定期的に見直しましょう。

見直しをしなければ、誤った情報を提供する恐れがあり、自社の信頼性と集客力を失う可能性があるためです。

  • 新規物件の追加
  • 価格変更
  • 成約済み物件の削除

などの情報更新を心がけましょう。

また定期的なブログ更新や、ニュース配信も効果的です。

最新の情報を提供し続ければ、ユーザーの再訪率が高まり、検索エンジンからの評価も向上します。

ただし更新作業の負担を考慮し、作業の効率化も忘れずに行いたいところです。

不動産業のWeb集客は競合との差別化で重要

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不動産業界におけるWeb集客は、他社と差別化を図るうえで重要な手段です。

物件情報だけでなく自社WebサイトやSNSで、地域情報や顧客の声なども積極的に発信すると、他社にはない付加価値を提供できます。

ほかにも、

  • ターゲットに合わせたWeb広告を打つ
  • MEO対策でGoogleマップの上位表示を狙う

といったように、さまざまな施策を組み合わせると、企業の独自性や強みを効果的にアピールできて、競合他社に差をつけやすくなります。

Web集客を活用し、自社ブランドを確立して差別化を図ることが、不動産業界での成功の秘訣なのです。

MEOについて、くわしく知りたい人は下記も参考にしてください。

MEOのメリット・デメリットがわかり、登録の手順もわかるため、いますぐ取り組めるようになりますよ。

https://iimon.co.jp/column/real-estate-meo

【事例あり】不動産会社がWeb集客に成功するアイデア3つ

ここからは実例も混ぜながら、集客成功のアイデアを見ていきましょう。

1.競合他社と差別化する【YouTube活用事例】

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競合他社との差別化には、

  • 他社が取り扱わないマニアックな物件を紹介する
  • 他社よりも早く物件を紹介する
  • 当社独自のコンテンツを盛り込む

などの方法があります。

ここでは、クセのある物件を取り扱って差別化に成功したWeb集客事例を紹介します。

YouTube活用事例|株式会社TEEPLUS(ティープラス)

YouTube動画で、東京都内の変わった間取り物件を積極的に紹介しているのが「あなたの理想不動産」。

「20秒以内に電車に乗れる物件」「激安だが激細な物件」など、思わず興味を惹く変わり種物件に特化。

取り扱う物件で、競合他社との差別化に成功している好事例です。

笑える小話も仕込み、ついつい時間を忘れてしまうような台本の作り込み方も、参考になりますよ。

2.ターゲット層に届ける【SNS活用事例】

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Web集客では、自社のターゲット層に見つけてもらえるWebコンテンツを充実させることが重要です。

ここでは、ターゲット層に響くSNS集客に取り組む好事例を紹介します。

SNS活用事例|株式会社フォーラス&カンパニー

  • TikTokフォロワー数13.6万人(2024年3月時点)
  • Instagramフォロワー数3.8万人(2024年3月時点)

若年層の利用が多いTikTokやInstagramで「1人暮らし」「2人暮らし(同棲カップル)」「おしゃれなお部屋探し」がしたい人をターゲットに絞って、自社が強い大阪のおすすめ物件を投稿

SNSの中でも、おしゃれ投稿や動画がバズりやすいTikTokやInstagramを選び、投稿内容もおしゃれな生活がイメージできるよう作りこんでいるのがポイントです。

問い合わせへの導線もLINEにするなど、ターゲット層である若者がよく利用するSNSとなっています。

https://iimon.co.jp/column/Real-estate-tiktok

3.不動産会社向けツールを活用する【業務効率化ツール】

交渉

不動産会社向けのお役立ちツールで業務を効率化すると、業務のスピードがアップし、結果的にWeb集客にも効果を発揮します。

実際、多くの不動産会社が利用している不動産ポータルサイトにおいても、登録作業には膨大な時間がかかります。

しかし、登録物件数が少ないと、反響数が得られません

さらに、反響があっても、お客様が自然と目にとまる方法(スマホやタブレットで見やすいなど)でスピーディーに資料を送付できなければ、成約は難しいでしょう。

こういった問題を解決できるのが、入力を効率化したり、お客様にわかりやすい資料を送るための不動産会社向けツールの活用です。

業務効率化ツール|(株)iimon「入力速いもん」

hayaimon logo

物件数が少ないと集客しても反響を得にくい、といった悩みを解決するのが物件入力件数を最短クリックで完了させられる「入力速いもん」。

「物件登録の手間を短縮したい」「物件登録数を増やしたい」不動産会社から選ばれている不動産業務効率化ツールです。

あわせて使いたい「速いもんシリーズ」|「変換速いもん」

logo henkan

反響があった顧客にスピード感を持って追客する時間がない、という悩みを解決できるのが「変換速いもん」。

会社間流通サイトの物件詳細データページをワンクリックでPDF化&URL化できるツールです。

オビ変え・オビ切りも不要だから、スピーディーに物件提案ができるようになります

導入事例:株式会社ファーストキー様

従業員数が少なく、手動での物件情報入力に限界を感じていたため、手入力の効率をアップできる「入力速いもん」を導入した同社。

あわせて顧客返信率の悪さもあわせて課題に感じていたため、追客の精度アップのため「変換速いもん」も導入しました。

導入により、物件入力数がアップ→追客の精度もアップ→成約件数もアップとWeb集客に成功!

ポイントは、白黒のPDFデータを送っていたことを「時代遅れでは?」と気づかれた点です。

お客様も世代交代しており、スマホ・タブレットに対応した満足度の高い提案ができるようツール導入に舵を切ったことは、参考になりますよ。

出典:(株)iimon お客様の声

まとめ

不動産会社がWeb集客する方法には、以下のような方法があります。

優先度

費用相場

期待できる効果

不動産ポータルサイト

必須

掲載数や反響数による

反響数が増える

自社のWebサイト

必須

運営費または外注費

自社への信頼感が高まる

インターネット広告

費用に余裕があればおすすめ

月10~50万円程度

狙ったターゲットにアプローチできる

SNS

リソースに余裕があればおすすめ

無料

自社ファンが増える

YouTube動画

リソースに余裕があればおすすめ

無料

自社ファンが増える

どの方法を選択するかは、

「自社の強みを活かせるWeb集客はどの方法か?」

「Web集客を通して、具体的に何を増やしたいのか(反響数や認知度など)」

を考えていくと、適切な方法が見つかるでしょう。

この記事を参考に、自社にとって本当に意味のあるWeb集客を見極め、目的を達成し、会社の飛躍につなげましょう。

authorこの記事を書いた人
iimon 編集部

iimon 編集部