「不動産業で独立する前になにを準備したらよいのだろう」
「いまから準備できることはあるのだろうか」
と焦っていませんか。
不動産業で独立する前にはまず、「業態」から決めるのがおすすめです。
ほかにも独立前に準備すべきことは4つあります。
この記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
- 不動産業の独立準備で最優先に決めること=業態
- 不動産業で独立する前に準備する4つのもの
- 独立準備の段階で考えておきたい2つのポイント
この記事を読むと、独立前に準備すべきことがわかり、開業直後に慌てずに済みますよ。
目次
不動産業の独立準備で最優先に決めること=業態
業態は大きく以下4種類に分けられます。
- 賃貸
- 仲介
- 管理
- 売買
たとえば、自身が持ち主である不動産の「賃貸」「売買」「管理」であれば、必須の資格はありません。
一方で他人の不動産を代理で売買したり、媒介して賃貸契約を結んだりなどする場合は「宅地建物取引士(以下宅建士)」の資格が必要です(仲介業という)。
まずは取引の対象となる不動産が自身のものか、他人のものかをはっきりさせましょう。
不動産業で独立する前に準備するべき4つのこと
不動産業での独立前には、以下4点の準備が必要です。
- 開業資金
- 資格
- 事務所
- 事務用品
順番に見ていきましょう。
1:開業資金
独立する際に必要な資金の目安は「400万〜1,000万円」といわれています。
宅建協会や不動産協会への加入有無で、必要資金は大きく変わるのです。
宅建協会や不動産協会への加入有無を比較した資金の目安は、以下のとおりです。
加入 | 400万~1,000万円 |
非加入 | 1,110万~1,800万円 |
出典:全日本不動産協会 不動産保証協会 埼玉県本部「不動産で独立するときに資金はいくら必要?」
不動産開業の初期費用について詳しくは、以下の記事もご確認ください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-opening-business-funds
またフランチャイズへ加盟する場合は、別途加盟金として110万〜300万円がかかります。
フランチャイズ開業について、内訳とその費用など、さらにくわしく知りたい人は下記も参考にしてみてください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-franchise-Opening-of-business
2:資格
不動産仲介業を行うのであれば「宅建士」の資格は必須です。
ただし2人以上で開業する場合は、事務所1か所の設置につき1人の宅建士がいればよいとされています(※2)。
ほかの人が資格を保有しているのであれば、あなたが資格をとる必要はないのです。
また宅建士以外の資格で、保有していると業務の幅が広がったり、収入の柱が増えたりするなど有利に働くものがあります。
資格名 | おおまかな特徴 |
マンション管理士 | マンションでの暮らし全体の改善・維持をサポート |
不動産鑑定士 | 幅広い知識と視点で不動産の「価値」を導き出すエキスパート |
土地家屋調査士 | 不動産の敷地に対する測量や調査をする専門家 |
賃貸不動産経営管理士 | 賃貸住宅管理に知見のあるスペシャリスト |
ファイナンシャル・プランニング技能士 | 生活に欠かせないお金の知識を扱う |
不動産開業に役立つ資格について、よりくわしく知りたい人は下記も参考にしてみてください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-opening-of-business-license
出典:(※2)国土交通省「宅地建物取引の免許について」
3:事務所
宅建士として活動するために、事務所の設置は必須条件です。
設置する事務所には、以下のようなものを設置する義務があります。
設置するもの | 詳細 |
標識 | 宅地建物取引業者票を見やすい所へ設置 |
報酬額表 | 宅建業として受け取る手数料を掲示 |
従業者名簿 | 全従業員の氏名や生年月日など |
専任の宅建士 | 事務所1か所につき1人 |
帳簿 | 取引履歴を記載する |
また自宅の一部を事務所として運用できますが、以下の条件を満たす必要があります
- 専用の出入口がある
- 居住スペースと区分されている
- 事務所として認識されるもの
4:事務用品
不動産業で開業するためには宅地建物取引士証の交付が必要となりますが、その過程の審査で事務所の内装も確認されるのです。
審査を通過するためにも、以下の備品は揃えましょう。
- 机
- 椅子
- 電話
- コピー機
- PC
また自宅を事務所の一部として扱う場合は、生活スペースと作業エリアをわかりやすく分ける必要があります。
不動産業の独立準備の段階で考えておきたい2つのこと
「フランチャイズへの加入」「業務効率化」については、事前に考えておく必要があります。
2点をどう考えるかで独立後の経営安定に大きく影響するからです。
せっかく独立したにもかかわらず経営が行き詰まることのないよう、ここで確認していきましょう。
1:フランチャイズへの加盟
独立直後は知名度がないため、思うように集客ができず売上が伸び悩みます。
しかしフランチャイズへ加盟すれば、企業の看板を背負って営業ができるため、信頼感を得やすく売上にもつながるでしょう。
フランチャイズを利用した独立について、くわしく知りたい人は、下記も参考にしてくださいね。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-franchise
2:業務効率化
無事に独立できたとして、重要なのはそのあとの業務効率です。
「慣れれば問題ないだろう」と考えるかもしれませんが、そもそも不動産業界の業務量は多い傾向にあるため、どれだけ業務効率化できるかが課題といえます。
業務効率化するためには、ITツールや自動化システムも検討するとよいでしょう。
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簡単に業務効率化を実現するのであれば(株)iimonが提供する「速いもんシリーズ」がおすすめ。
速いもんシリーズとは、不動産業における業務効率化に特化したツールで、特徴ごとに以下8種類のサービスに分けられます。
サービス名 | 特徴 |
不動産ポータルサイトへの入力作業を効率化 | |
賃貸物件の新着・更新情報の洗い出しを効率化 | |
ライバル会社の掲載状況を自動分析 | |
物件情報を1クリックでPDF・URL化 | |
賃貸物件情報の元付会社を簡単に特定 | |
賃貸物件の募集状況をまとめて確認 | |
1サイトで複数サイトの物件検索が可能 | |
見積書をワンクリックで瞬時に作成 |
なかでも「入力速いもん」は、独立直後に欠かせない特徴をもっています。
具体的には
- 業者間流通サイトの物件情報を1クリックで保存
- 不動産ポータルサイトなどへの物件入力画面へ1クリックで反映
できるため、通常1件20分ほどかかる物件入力作業も、5分程度で完了。
業務効率化に大きな影響を与えるのです。
実際に導入した企業である「株式会社ファーストキー」では、以下のような効果を得られました。
- 物件入力時間「50%以上」短縮
- 残業ほぼなし
「課題解決において、文句のつけようのないサービス」とのお声もいただいています。
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不動産開業パックは前述した「入力速いもん」と、他社の分析が簡単に行える「分析速いもん」が利用できるお得なセット。
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また「使用感を確かめたい」といった声にも対応し、7日間は無料で使えるため、ぜひ試しに使ってみてください。
不動産の独立準備に関するFAQ
ここからは、不動産の独立準備に関してよくある質問・回答をご紹介します。
Q1:独立前に開業届を提出するのか?
A:開業届は独立開業「後」に提出します。
国税庁では、新たに事業を開始したとき、事業用の事務所を設置したときなどは開業届を提出する必要があると定めています。
提出期限は事業を開始してから1か月以内です(※3)。
出典:(※3)国税庁「A1-5 個人事業の開業届出・廃業届出等手続」
Q2:独立後におすすめの集客方法は?
A:不動産におすすめの集客方法は、不動産ポータルサイトやSNSなど、Webを媒介したものが主流です。
おもな不動産ポータルサイト | 特徴 |
スーモ | 勉強会に参加可能 物件を動画で紹介 360度パノラマで部屋を疑似体験できるサービスを提供 |
ホームズ | SEOやプロモーションの実施による高い集客力 ユーザーの目に触れる機会が増える仕組み 正確な情報提供に注力 |
アットホーム | 物件情報掲載のサポートをしてくれる ユーザーは、気になった物件情報を無料電話で確認できる |
不動産ポータルサイトを効果的に使うポイントについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
https://iimon.co.jp/column/increase_real_estate_feedback
また、SNSは各媒体ごとに特徴やターゲット層がちがいます。
自社に合ったSNSを活用することが大切です。
おもなSNS | 特徴やターゲット層 |
X(旧Twitter) | ・20代の利用率が高い ・拡散力が高い |
・10〜30代の利用率が高い ・若年層向け・デザイナーズ物件のPRに向いている | |
YouTube | ・10〜50代と幅広い年代で利用率が高い ・ルームツアー動画が人気 |
TikTok | ・10代の利用率が高い ・学生向け物件などのPRに向いている |
出典:総務省「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
不動産集客のSNS活用については、以下の記事もご参考ください。
https://iimon.co.jp/column/real-estate-sns
まとめ
不動産業の独立準備では、まず
- 賃貸
- 仲介
- 管理
- 売買
の中から業態を決めましょう。
業態によって必要な資格や資金が変わるからです。
また、独立前には以下のものを準備しましょう。
準備項目 | 詳細 |
開業資金 | 400万~100万円 |
資格 | 宅地建物取引士(事務所の人数5人につき1人) |
事務所 | 標識 報酬額表 従業者名簿 専任の宅建士 帳簿 |
事務用品 | 机 椅子 電話 コピー機 PCなど |
また不動産業の独立準備の段階で「フランチャイズへの加盟」「業務効率化の方法」も検討しておきましょう。
業務効率化であれば「速いもんシリーズ」がおすすめです。
なかでも、これから不動産業で独立する人向けの「不動産開業パック」は、開業1か月目の黒字化をサポートしてくれる心強いサービス。
不動産業で独立するなら、業態・資金・資格等と共に、業務効率化ツールで経営安定にも万全の準えをしておきましょう。
iimon 編集部